宝石店からダイアモンドのネックレスが盗まれる 逃走した「小さな泥棒」の正体は…
ダイヤモンドの盗難犯の正体は、防犯カメラの映像を見るまでは誰も想像さえしていなかった。
警察官であるインド人の男性が、大手宝石店の盗難現場を映した動画を、自身のツイッターに投稿。多くの報道関係者がシェアし、大きな話題になっている。インドの現地メディア『NDTV』が報道した。
■ネズミがセキュリティ突破
警察官のラジェーシ・ヒンガンカルさんが、「このネズミは誰のためにダイヤモンドのネックレスを取ったのだろうか?」というコメントとともに、自身のツイッターに動画を投稿した。
その動画には、インドの最大手宝石チェーン『KISNA』の店舗で、セキュリティシステムを潜り抜けたネズミが侵入し、展示品のダイヤモンドのネックレスを華麗に盗み出す様子が映し出されている。
侵入したネズミは、そのネックレスに狙いを定めたかのような行動をとり、口に咥えて逃げていった。
■従業員が冤罪の危機に
動画は報道関係者によって拡散され、大きな話題となった。投稿を見た人々は「ネズミは彼の奥さんのために盗んだのかもね」「どうやら、盗みの訓練をうけたネズミのようだ」といった微笑ましいコメントを残している。
一方で、「もし、ネックレスを盗んだネズミが防犯カメラに捉えられていなければ、この宝石店の従業員が窃盗罪で告訴されていたかもしれない」という懸念の声も寄せられた。
一部報道によると、当初はまさに店の従業員が窃盗を疑われたが、映像を確認した結果、冤罪であることが判明したという。
■他にもあるユニークな泥棒たち
宝石店からお宝を持ち去る小さな泥棒が防犯カメラに映ったケースは、今回が初めてではない。動物専用現地メディア『the dodo』によると、数年前にインドの別の店舗で、アリがダイヤモンドを盗んでいるところで現行犯逮捕されたことがある。
そのアリは捕まったものの、今回の泥棒ネズミは無事に逃げ切ったようだ。泥棒もダイヤモンドのネックレスも、いまだ見つかっていないという。