「ノーマスク解禁」後の空港で目にした光景 “ある場所”ではちょっとした変化が…
「マスク着用は個人の判断に委ねる」。新方針が適用された数日後、羽田空港に足を運んだ。今もマスクを付ける理由は…。
マスク着用が、個人の判断に委ねられることになった。「マスク着用率」に変化があったか確かめるため、羽田空港に行ってみると…。
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■「個人の判断に委ねる」
政府は3月13日から、マスク着用に関して「個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本となります」という指針を適用。ただ、受診時や医療機関・高齢者施設を訪問する際や混雑した電車・バスに乗車する場合は、引き続きマスク着用を推奨している。
「ノーマスク解禁」の流れで気になるのが、空港だ。今年2月には、堀江貴文氏が自身のツイッターで航空会社における”マスク着用ルール”に疑問を呈し、話題になった。
「マスクを付ける場」というイメージが強くなった空港だが、今回の指針を機に何か変化はあったのだろうか。
■ほとんどの人がマスク
「ノーマスク解禁」になった2日後、羽田空港に足を運んだ。空港内には、「個人の判断に委ねる」方針になった旨を告げる看板が。
だが、国内線ターミナルを行き来する人を見ると、9割近い人がマスクを着用していた。マスクを付けた30代の女性は、出かける前まで迷っていたと話す。
「周りの状況を見て付けるか決めようと思い、一応付けて来ました。でも、空港に入ったらみんなマスクだったので、私も外すのをやめたんです」(30代女性)。
■国際線では変化が…
一方、搭乗口から出てきた50代の男性はノーマスク。この男性は飛行機の中でも外してきたそうだ。「飛行機の中もほとんどの人が付けてました。でも、航空会社の人や他の乗客から白い目で見られたり、何か言われることはありませんでしたよ」(50代男性)。
機内でも“付ける派”のほうが多いようだ。国内線の状況を確認後、国際線ターミナルへ向かった。
搭乗口から多くの外国人が出てきたが、こちらではマスクを付けない人の姿も見受けられた。4割くらいの人が付けていない。
「ノーマスク」の日本人もいたが、海外の人の割合が多い印象だ。
■屋外で付ける人も多い
検証の結果、空港でのマスク着用は一部で変化が見られたものの、“付ける派”が多かった。屋外でのマスクが「原則不要」になってもうすぐ1年経つ。ただ、街中では依然としてマスクを付ける人が目立つ。
今回の空港の取材でも聞こえてきたきたように、「周りが付けているから自分も…」という心理が働くのかもしれない。我々の生活に定着したマスクを外すのには、もう少し時間がかかりそうだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)