犬に鼻を食いちぎられ頭皮移植した20代女性 「生きていることに感謝」

普段は暴れず静かな犬が、いきなり人を襲うことがある。ある女性は父親のペットに襲われ、ひどい目に遭ってしまった。

ピットブル

従順だった犬が暴れて噛みつき、顔面や腕に重傷を負った女性。経緯やその後について、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えた。


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■父親が飼っていた保護犬

2022年9月9日のこと、アメリカ・ペンシルベニア州で暮らすトリニティ・ロウルズさん(20)が、父親が飼育していた約50キロの保護犬のピットブルにいきなり襲われた。

普段は大人しく問題も起こさない犬だっただけに、トリニティさんは大変なショックを受け、バランスを失って転倒。さらに容赦なく攻撃され、「鼻を噛まれた」と叫ぶのが精一杯だった。

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■必死に止めようとした父親

現場にいた父親がトリニティさんを救おうとしたが、犬はひるまず、顔面に続いて腕なども噛んで深い傷をつけた。少しすると犬は落ち着き、ソファに移動。そこで父親と隣人たちが救急車を呼び、トリニティさんはようやく病院に向かうことができた。

ほどなくして警察官たちが現場に駆け付け、父親の依頼に応じる形で犬を射殺した。


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■手術を受けるもPTSDに

犬に鼻を食いちぎられていたトリニティさんは、額や頭の皮膚を移植する手術を受けた。耳の軟骨も一部取り除き、複雑な手術に用いたのだという。

この恐ろしい経験のせいでトリニティさんはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患い、今も夜はなかなか眠れない。そこでセラピーに通うようになり、気持ちが落ち着くよう薬も飲むようになった。


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■「命に感謝」と語った女性

頭の皮膚などを移植したため、鼻先から毛が生えたというトリニティさん。まだこれからも治療が必要で、さらに6回の手術を受けることも決まっている。

額の傷を消し、大きさが違う鼻の穴も手術で修正してもらうという。想定外の出来事により人生が変わったというが、今も生きていることを喜び心から感謝しているそうだ。

コロナ禍以降は「動物を飼育したい」という人が増加しているというが、それなりのリスクがあることも事前にしっかり知っておきたい。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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