「無痛分娩は贅沢」と出産費用負担を拒む夫 冷酷ぶりに泣く女性に世間は同情
陣痛の途中で無痛分娩に切り替えた女性。退院時の請求額に驚愕した夫が、身勝手な一言を発した。
何事もなく、スムーズに進むとは限らない分娩。途中から帝王切開や無痛分娩に切り替わるケースもあり、費用が跳ね上がったり、入院日数が延びたりする場合も多々ある。
ある女性が、そのあたりをまるで理解していない夫と揉めてしまったことを、イギリスの『Mirror』が報じている。
■出産費用が全額自己負担の国も
日本では現在、通常の出産なら国から支給される出産一時金でカバーできる場合が多い。一方、アメリカではその費用が非常に高く、普通分娩で約1万5,000ドル(約200万円)にものぼる。
このほど海外の人気掲示板『Reddit』に、ある女性が「夫が出産費用の支払いを拒否しています」といった衝撃的な内容を書き込んだ。結婚して7年になる夫婦は、少し前に初めての子供が誕生したばかりだという。
■「無痛分娩はただの贅沢だ」
出産の前、女性は自然分娩を選択していた。だが24時間もかかった陣痛に体が耐え切れなくなり、硬膜外麻酔を用いた無痛分娩に切り替え、入院日数が数日延びたという。
そのため保険会社から下りた保険金で補填しても、負担金は8,000ドル(約100万円)にも及んだ。それを知った夫は、産後の女性に「硬膜外麻酔なんて贅沢なものを使ったから、こんな高額になったんだ」と衝撃の一言を放った。
■「お前が全額支払えよ」
さらに夫は、支払いを拒否。「もう少し陣痛に耐えられなかったのか」と言い、女性が全額負担するべきだと非難した。
話し合っても埒が明かず、結局は女性が出産費用を全額負担することに。「交際期間も含めれば14年。夫とは今、最大の危機を迎えています」とこぼしている。
女性からの愛情や信頼の気持ちはすっかり萎えてしまったといい、「離婚を考えているのですが、どう思いますか?」と掲示板の人たちに意見を求めた。
■出産は命がけなのに…
コメント欄には「読んでいて胸が痛くなった」「初めての子供が産まれて、これからが大変な時なのに…」といった同情の声が寄せられると同時に、夫への非難も書き込まれた。
「命がけで出産する女性への尊敬や配慮がない」「硬膜外麻酔だって、背中に太い針を刺すことは激痛よ」「夫は自身の葬儀代を自分で払え!」などと書かれ、炎上している。
また非難の声は、子供を産むことに数百万円も自己負担させるアメリカの医療システムにも及び、男性たちからは「その額に驚愕した夫の気持ちも分かる」といった意見も目立った。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)