デート代「男が出すべきか」論争 独身女性は割り勘派が5割に
深田えいみのツイート大炎上をきっかけに波紋を広げた「デート代」論争。独身男女の声に注目してみると…。
今年2月、深田えいみのツイートから話題となった「デート代を誰が出すか」問題。深田は、女性の場合は洋服やメイク、美容代などもかかっているとした上で、「女性に出してあげてほしい」と投稿したが、大炎上。
大きな批判を浴び、投稿は早々に削除されたが、その後もテレビを含めた多くのメディアで取り上げられたため、山之内すずや3時のヒロイン・かなで、ホリエモンなどさまざまな著名人を巻き込んで議論となった。
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■2月調査では「男性おごり」は4割以下
Sirabee編集部が全国10〜60代男女800名を対象に、2月に実施した調査では、「デート代は男性がおごるべきだと思う」と回答したのは全体の36.1%。4割弱とある程度存在するものの、少数派であることが明らかとなっている。
今回は、今の時代に求められるデート代の支払い方について、より詳しく調査してみた。
■独身男性は「男性多め」が4割
Sirabee編集部では、3月3〜6日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に調査を実施。この男性487名、女性513名をさらに既婚・独身にわけて検証してみる。
デート代の支払い方というテーマにおいて、重要なのは男女とも独身者の意見。既婚者では、昔の思い出話もしくは不倫やパパ活など一般的なデートとは異なる条件となるためだ。
独身男性において最も多かった声は、「男性が多めに払う」で38.1%。「男女半々」が30.6%で続く。
「男性が全額払う/多めに払う」という人は、いずれも既婚者より独身男性のほうが大きく減少しており、今も一定の割合で存在するものの「減少傾向にある考え方」と言えそうだ。
■「収入」基準の支払い方も
一方で、独身者のほうが既婚男性よりも多かった意見は、「男女半々」に加えて、「収入が多いほう」や「誘ったほう」が多くもしくは全部出すというもの。ただし、「年齢が上のほうが出す」という声は、独身男性ではわずか1.0%に過ぎない。
結果的に男性が出す形になるとしても、「収入が高く可処分所得が多いから」「誘ったから」という考え方は合理的だ。
また、働き方が多様化し、非正規雇用が増えるなど、かつてのように必ずしも男性の収入が女性より高いとは限らない時代となっていることも背景にあるかもしれない。
■女性は「割り勘」が圧倒的
続いて、女性の回答を見てみよう。圧倒的多数となった声は「男女半々」で独身女性では48.5%。「男性が多め」が20.8%で続くが、既婚女性の割合からは8ポイント以上減少しており、「減りつつある考え方」と言える。
また、「男性が全額払う」という回答は、独身・未婚とも2%台で、現代の日本女性においては絶滅危惧種的な意見と言ってよさそうだ。
■「収入」「誘ったほう」派も
一方、男性でも独身者に目立った収入や誰が誘ったか…を基準にする考え方は女性でもとくに独身者に支持されている。「収入が多いほうが多めもしくは全額」は独身女性で16.3%、「誘ったほう」は同じく10.2%といずれも既婚女性を上回った。
年齢を基準とする考え方は、既婚・独身とも1%台で、男性と同じく女性においても全く支持されないようだ。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)