ストーカー被害経験者の割合は? 意外にも女性ばかりでなく…

博多駅近くで起きた殺人事件や現役アナウンサーによる騒動も…ストーカーは意外と身近にも?

ストーカー被害経験

女子大生が犠牲となった桶川ストーカー殺人事件を契機に2000年から施行されたストーカー規制法。

その後もインターネットやSNSなど、制定当時にはなかった社会情勢の変化に伴い、2013年、2016年、2021年とたびたび法改正され、現在に至っている。


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■殺人事件やアナウンサーの騒動も

この法律により、ストーカー行為を処罰し、つきまとい等行為に対して公安委員会から禁止命令を出すことができるようになった。

しかし、1月16日には、博多駅近くの路上で30代女性が元交際相手にめった刺しにされて殺害。この犯人にも、昨年11月にストーカー規制法に基づく接見禁止命令が出されていた。

そこまで悲惨な事件には至らなかったが、NHK札幌放送局でアナウンサーを務めていた船岡久嗣容疑者が2月17日、同局の後輩女性アナウンサーの自宅に侵入しようとしてもみ合いとなり、逮捕されている。

被害者にとっては恐怖でしかないが、いまだに身近なストーカー犯罪。被害経験者はどれくらいいるのだろうか。

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■1割強が被害経験

Sirabee編集部が今年1月18〜21日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、全体の12.6%が「ストーカー被害の経験がある」と回答した。

限られた割合ではあるが、男女かつ幅広い年代であることを考えると、やはりある程度身近な犯罪被害である状況がうかがえる。

ストーカー被害経験


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■男性の被害者も

今回の調査結果を男女・年代別で見ると、興味深い傾向が表れた。女性でストーカー被害経験がある人は16.0%だったが、男性でも9.0%が経験ありと回答。女性の半分程度ではあるものの1割弱の男性は被害を受けているようだ。

最も被害経験者の割合が高かったのは40代女性が突出し、23.7%。50代女性が15.4%で続く。10〜20代では男女がほぼ同じ割合となっている。

ストーカー被害経験

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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

調査期間:2023年1月18日~1月21日 対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)

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