スーパーなどの値引き品を購入するのは恥ずかしい? 8割の答えは…
スーパーなどで夕方などから目立つ「◯%OFF」「半額」などのシールが貼られた値引き品。SNSでは「買うのが恥ずかしい」という声も見られるが…。
賞味期限など、食べ物の鮮度に対しては厳格な日本社会。そのため、スーパーマーケットなどでは夕方くらいから生鮮食品に値引きシールが貼られ始め、閉店間際には半額以下になることも。
日用品や食品の値上げが続く今、これを狙って買い物する人も少なくないかもしれない。一方で、半額商品ばかりをレジに持っていくのは恥ずかしいと感じてしまう人も。実際、世間はどのような意識を抱いているのだろうか。
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■8割が「お得だから」
Sirabee編集部が2月10〜12日にかけて、全国10〜60代男女905名を対象に調査したところ、値引きシールが貼られた食品について、じつに78.1%が「お得だから買いたい」と回答した。
値引きシールは賞味期限が迫った商品に貼られることが多いためか、「鮮度が心配」との声が10.2%。お得かどうかではなく「食品ロス削減のために買いたい」というSDGs的な答えが8.6%。「買うのは恥ずかしい」という人はわずか0.9%だった。
■中高年ではSDGs派も
スーパーやコンビニでは、賞味期限が短い「棚の前のほう」から商品を取る「前取り」を推奨するなど、フードロス削減を訴えている店も少なくない。
一方の消費者は、フードロスといった建前よりも実利を優先して行動していることが明らかとなった今回の調査だが、世代によってはバラつきも見られる。
お得だから買うという人は10〜20代で最も多く、86.2%。この世代はフードロス削減が主目的という人は5.2%と最も少なかった。年代が上がるほどフードロス派が増え、60代では15.1%に及んでいる。
■値引き品は恥ずかしくない
SNSなどでは時おり、「芸能人がSNSにアップしていた画像が値引き品だった」などと揶揄するような声も見られる。今回の調査では、自らが値引き品を買うことを恥ずかしいと感じる人はほとんど存在しないことも証明された。
価格高騰の中での生活防衛のため、消費を通じたSDGsへの貢献のため、目的は様々であっても、恥じることなく積極的に活用していきたい。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)