客室乗務員が意識不明になり急死 目的地に着陸し乗客が降りたところで…
華やかなイメージとは裏腹に、日夜問わずの激務。時差で全く眠れないこともあるそうだ。
「若いうちは健康だ」とつい思ってしまいがちだが、年齢に関係なく、いつどんな体調不良に見舞われるか分からない。このたびまだ24歳の女性が機内で突然意識不明となり、帰らぬ人になってしまったという。イギリスの『Metro』や『Daily Mail』が報じている。
■着陸後、意識不明に
悲劇が襲ったのは、エア・アルバニアに客室乗務員として勤務する、グレタ・ディルミシさん(24)。クリスマスを間近に控えた昨年12月21日、アルバニアにあるティラナ国際空港から、イギリスのロンドン・スタンステッド空港に向かう飛行機に乗務していた。
しかし目的地に到着し乗客が降機したところで、突然体調に異変が起こり、そのまま意識不明となってしまった。
■懸命な処置も虚しく…
乗務員たちはただちに救急隊を要請。それからわずか10分後にグレタさんの脈拍はなくなり、駆けつけた隊員たちによって心肺蘇生や応急処置が行われたものの、その場で死亡が確認された。
エア・アルバニアは「グレタさんはとても仕事熱心で、プロフェッショナルな社員でした。遺族の方に配慮し、適切な時期を待ってからこの悲報を伝えることになりました」と声明を発表している。
■死因は成人突然死症候群
検死の結果、グレタさんの死因は成人突然死症候群(SADS)であることが判明。イギリスのある報告によると、国内では毎年500人がこのSADSで亡くなっているという。
また最近の研究により、遺伝性の心臓病が原因である可能性があり、発見や治療が遅れると、SADSにつながるリスクがあると考えられている。
■体調不良を検索する?
Sirabee編集部では全国20〜60代の男女1,589名を対象に、「体調不良について」の調査を実施したところ、「体調が悪いときに症状をネットで検索する」と答えた人は、全体で46.1%だった。またすべての年代で男性よりも女性の割合が高くなっている。
病気や異変が発覚した時の不安は、相当なものだ。だからこそ日々の体調管理と定期健診を怠らないことが、健康に長生きする最善策だろう。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)