乳がんリスク回避で予防的乳房切除術を受けた女性 ポジティブな生き方に反響

「自分の下した決断に自信がある」と主張し、体を堂々と披露した。

乳がん・ピンクリボン

乳がんになる可能性が高いと知り、「ならばそうなる前に乳房を切除しよう」と決心した女性。予防的乳房切除術を受けたが再建手術は受けなかったこと、また術後の上半身を動画で披露し話題を集めていることを、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えた。


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■がんに対する不安

アメリカ・フロリダ州タンパ在住の女性は、現在29歳。ごく普通の女性として人生を楽しんでいた。

そんな女性には、気がかりなことがひとつあった。祖母が乳がんを患って闘病を繰り返し、母親も遺伝性の乳がんになりやすいかを診断する検査に引っかかっていたのだ。

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■下した大きな決断

同じ遺伝子を受け継いだ可能性は50%。そう知った女性は、「がんができるリスクを回避したい」「大変なことになる前に手術を受けよう」と決心。「思春期前の男の子のように真っ平らな胸にしてください」と医師にリクエストし、2021年10月27日に手術を受けた。

その後、女性は医師たちに「再建手術を受ける気はありません」と宣言。「受けないと後で後悔しますよ」と言われたというが、今は乳首もない真っ平らな胸に満足しているという。


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■婚約者の反応

女性の決断については、同性の婚約者(35)も支持してくれたとのこと。手術を受けるかどうかを話し合ったのは「たった1回でした」と明かし、「平らな胸部でも素敵だと分かってくれたのです」「それにインプラントを入れないほうがリスクが少ないことも、理解してくれました」と話している。

女性は術後、乳房のない平らな胸部を堂々と披露しようとも決めた。自分の経験を知ってもらい、胸がなくても普通なんだと多くの人に伝えたいと考えて、上半身裸の動画をインターネットで公開するようになった。


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■ネガティブな意見もあるが…

動画を見た人たちからは、「男性になろうとしているトランスジェンダーなのではないか」と疑われることもあるという女性。しかし決してそうではなく、これからも女性として生きていくつもりだという。

また「パートナーが気の毒」「女性として見てはもらえないのでは?」と言われることもあるというが、今も手術を受けたこと、そして再建手術を選ばなかったことをまったく後悔していないそうだ。

「自分で下した決断、そして平らな胸にも自信があるのです」と語り堂々としている女性の生き方に、病気で乳房を失った女性たちは勇気を与えられている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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