ワークアウト中に襲われた女性が犯人撃退 「諦めるなという両親の教えを守った」
恐ろしい思いをしたが、必死に抵抗して逃げ切った。
「何があっても絶対に諦めてはだめ」。襲われながらもそんな両親の教えを思い出し、抵抗を続けた女性について、『CBS News』などアメリカのメディアが伝えた。
■ジムにいた女性
1月22日午後10時頃のこと、アメリカ・フロリダ州で暮らす女性（24）がアパートにあるジムを利用。一人でワークアウトに励んでいたとき、若い男（25）がジム入り口のガラスドア前に立っていることに気づいた。
見覚えがある男だったため、女性はジムの利用者だと判断。内側からドアを開け、男を中に入れた。
■「離れて」と叫んだが…
しかし中に入るなり男は女性に無言で接近し、そのまま女性につかみかかって性的暴行を試みた。女性は「離れて」と叫んで逃げ惑ったが、男は追いすがってタックルしたという。
それでも女性は必死に抵抗し、男に押さえつけられた状態のまま持っていたスマートフォンを取り出した。そのままの状態で女性は男の頭を何度も頭を殴りつけ、男が怯んだすきに逃げ出すことに成功したそうだ。
■逮捕された男
女性はすぐにジムから逃げ出し、警察に通報。警察官たちが現場に急行して捜索を開始し、男の身柄を確保した。その後の調べで、男は同日に別の女性が暮らすアパートに侵入を試みていたことが判明。このときは女性の婚約者に追い払われ、犯行を断念していたことも明らかになった。
あるセルフディフェンス（護身術）の専門家はメディアの取材に応じ、ジムで襲われた女性が逃げ切ることに成功した秘訣に言及。
「ピンチに陥りつつ、すべきことを考えて冷静に判断できた」と述べて女性を高く評価した。なお反撃する際に狙うべき場所は、みぞおち、鼻、股間などだという。
■勇敢な女性のコメント
この件について女性は、「両親から『何があっても決して諦めてはダメ』と言われていました」「男に抵抗するあいだ、ずっとそれを思い出していました」とコメント。男が逮捕されたことについては「ほっとしています」「このような思いは誰にもしてほしくありません」と述べた。
ちなみにジムで女性が狙われるケースは、決して稀ではない。ひとりで行くときにはイヤホンなどを外し、周囲の音が聞こえる状態にしておくこと、毎回同じ時間にジムを利用しないこと、夜遅くにジムに行かないことが防犯に役立つと言われている。
・合わせて読みたい→おしゃれ服にフルメイクでジムへ行く女性 「自分を幸せにする服で運動するべき」
（取材・文／Sirabee 編集部・マローン 小原）
