「コロナワクチンの副反応」と誤診されて検査が遅れ… 信じた女性に余命宣告
「副反応、いや性感染症か」と言われ、貴重な時間を失う結果に…。
誤診のせいで、がんの診断が遅れてしまった女性。まさかの展開と「余命は数ヶ月」と宣告されるまでの経緯を、『The Mirror』などイギリスのメディアが伝えた。
■健康状態を心配した女性
イギリスで2児を育てるケイティ・プリッチャードさん(37)が、体にできたシコリを気にしてかかりつけ医に診てもらった。
ケイティさんが体調について相談したところ、医師は「心配しなくても大丈夫」「新型コロナウイルスワクチンの副反応かもしれません」と適当な発言を連発したという。
そこで再び受診し今度は看護師に検査を依頼したが、「(シコリではなく)出産経験のせいで膀胱脱になったのかも」「いや、性感染症かな」などと見当違いな診断をされて終わった。
■婦人科で「がん」と判明
診断に納得できず、ケイティさんは婦人科でも診察してもらうことに。検査を受けたところ、子宮頸がんを患っていることが明らかになった。
その後しばらく待たされたが、昨年4月には治療がスタート。つらい放射線療法、化学療法、さらには小線源療法を受け、ようやく「治療は成功しました」と医師たちに告げられた。
■再発と余命宣告
良くなったと言われ安心していたケイティさんだが、12月に受けた検査でがんの再発が明らかに。しかも今回は状態がさらに悪く、「余命は数ヶ月でしょう」と宣告を受けた。
体調は悪化するばかりで、1月には肺、脊椎、骨盤などにもがんができていることが判明。3週ほど前には緩和的化学療法を受けるようになったが、長年交際してきた男性(35)と結婚する予定はキャンセルしていないという。
■わずかな希望を捨てず
余命は短いと言われているケイティさんだが、生きる希望は捨てていない。保険の対象外ではあるが延命につながる可能性がある薬の存在を知り、今はインターネットで必死に寄付を呼びかけているところだ。
医療専門家であっても、常に正しい判断・診断ができるわけではない。おかしいと思ったら別の病院に行き検査を受けるなどし、納得いく治療が受けられるよう積極的に動くしかない。定期的な検査に加え、早めの受診をこころがけて病気の早期発見につなげたいものだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)