飼っていたニワトリに襲われた60代男性 心臓に負担かかり死亡する最悪の事態に
かつては孫を襲ったことも…。対処しておくべきだったのかもしれない。
昨年春、ひとりの男性が荒々しいニワトリに襲われて負傷し、その後に死亡するという出来事があった。死に至るまでの経緯、また関係者の証言などを、『Irish Mirror』など海外メディアが伝えた。
■同居人が気づいた異変
2022年4月のこと、アイルランド・ロスコモンで暮らしていたコリー・オキーフさんが、夜勤を終えて帰宅。同居人のジャスパー・クラウスさん(67)に「調子はどうだい?」と声をかけ、飼っている動物に餌を与えてから寝室に入った。
眠りについたコリーさんは、「すぐに来てくれ」というジャスパーさんの叫び声を聞いて飛び起きることに。ただちに様子を見にいったところ、ジャスパーさんが片方のふくらはぎに大きな傷を負い大出血していたため、応急処置を施して通報した。
■心肺蘇生を試みたが…
ジャスパーさんが意識を失い動かなくなったため、コリーさんは救急通報を受け付けたオペレーターの指示に従い、心肺蘇生法に挑戦。救急車の到着を待ちながら、25分にわたってジャスパーさんを救おうと努力した。
その間、ジャスパーさんは何度か意識を取り戻し「おんどり…」とつぶやいたとのこと。ほどなくして救急隊が到着し蘇生を試みたが、ジャスパーさんはその後に息を引き取った。
■ニワトリの足にも血
ジャスパーさんの娘のヴァージニアさんもすぐに駆け付け、外のニワトリ小屋周辺や家の中が血だらけになっていることに気づいた。
また飼っているニワトリ(ブラマ)の足に血がついていたため、ヴァージニアさんは「お父さんを襲ったのはこのニワトリだ」と直感。そのニワトリは性格が荒く、過去にはヴァージニアさんの娘を襲ったこともあったからだ。
なおジャスパーさんは過去にがんや腎不全を患い、体調は良くなかったとのこと。死亡した日も多くの薬を服用していたと、ヴァージニアさんは証言している。
■心臓に問題も…
ジャスパーさんの遺体を確認した医師は、心臓発作や不整脈などが死に直結したと断定。ヴァージニアさんたち遺族も、ジャスパーさんの心臓の状態が非常に悪いことは知っていたそうだ。
ちなみにどんなに大事に飼育・世話している動物であっても、いきなり荒れて人を襲うことがある。凶暴性があることで知られるニワトリの世話と管理は、特に体調が悪く弱っていたジャスパーさんにとっては、困難だったのかもしれない。
・合わせて読みたい→息を呑むほど美しい「伊藤若冲風」ニワトリ写真が話題に マジで凛々しすぎる…
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)