ひろゆき氏、対話型AIへの見解明かす 「ChatGPT」の使用には懸念も…
西村博之氏が、「ChatGPT」の特徴を説明。対話型AIの今後について語った。
2ちゃんねるの開設者で実業家の「ひろゆき」こと西村博之氏が、17日放送の『ABEMA Prime』(ABEMA)に出演。「ChatGPT」をはじめとする対話型AIについての見解を語った。
■「ChatGPT」を説明
疑問を入力すると人間味のある文章で返答する「ChatGPT」。世間で話題となっているなか、ひろゆき氏が番組内でその特徴を説明した。
ひろゆき氏は「テーブルの上の手紙が届いた」「フランスからパンがおいしかった」と、違和感のある文章を例に挙げると、「これちょっと変って人間は思うんですよ。でも機械は何がおかしいっていうのが分からないっていうのがあって」とAIは違和感に気付けないということを話す。
■叡智は与えてくれない
しかし、ユーザーの手によるチェックが繰り返され、違和感のない文章の作り方を「ChatGPT」が学習。その結果「文章それ自体を見ると人間が書いたように見える」ようになったことが優れた点だと語った。
生成される内容には虚偽が交じることもあるため、「新しい知恵が出てくるとか、人工知能で叡智を与えてくれるとかそういうものではない」と補足している。
■今後の展望
ひろゆき氏が説明を終えると、カンニング竹山から「もっともっとよくなっていくんですか?」と質問。
これには、生成文の情報元を提示する「ChatGPT」とは別の対話型AIがあることを伝え、「言ってることが正しいのか、『そのページおかしい人が書いてるよね』なのかも確認できる」と言い、「徐々にこういうのは使いやすくなっていくと思います」と今後の展望を述べた。
■企業の利用には懸念も
文章を作ることに便利な「ChatGPT」は、メディアプラットフォーム「note」がプレスリリースの作成などに使用している。
楽天やリクルートなどの大企業も導入を検討する中、NTTドコモは使用を認めておらず、ひろゆき氏は「僕はNTTドコモがけっこう正しいと思ってて」と私見を明かす。
「ChatGPT」はユーザーのチェックが生成文の内容に影響を与えるため、場合によっては差別的な内容が記述される危険性もあると指摘し、企業が使うのは「リスクが高い」と述べた。
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(文/Sirabee 編集部・栗原コウジ)