飼い犬がタクシーに飛び乗り161キロの大冒険 人懐こさが引き起こしたトラブル
散歩中に飼い主がふと気付くと、いなくなっていたという。
怖がりで臆病な犬がいる一方、好奇心旺盛で人懐っこい犬も。人間と同じように犬の性格はさまざまだ。ある女性の愛犬が、とても大胆な冒険に繰り出し世間を驚かせたことを、イギリスの『Mirror』や『Wales Online』が報じた。
■ノーリードが多いヨーロッパ
愛犬の話題をメディアに明かしたのは、イギリス・レクサムに住むジョージア・クルーさん(28)。彼女は数日前の早朝、愛犬のラルフくんと一緒に散歩に出かけた。キャバリアとトイプードルを掛け合わせた人気の犬種「キャバプー」だという。
きちんとしつけをされていることが前提で、ヨーロッパではリードを付けずに犬の散歩をしたり、犬同伴でカフェやスーパーマーケットに入ることができたりする。その日はラルフくんも、リードを付けていなかった。
■「友人のFacebookに迷い犬が…」
ジョージアさんがふと気が付くと、さっきまで後ろをついて来ていたはずのラルフくんの姿が見当たらない。ジョージアさんは友人たちに連絡し、協力してもらいながら3時間近く周辺を捜し回った。
だがラルフくんは見つからず途方に暮れていたところ、友人のベッキーさんから「知り合いのFacebookに『迷い犬』の写真が載っている。ラルフくんにそっくりよ」という連絡が。ジョージアさんが確認すると、それは間違いなくラルフくんだった。
■ドアを開けていた数分の間に…
ジョージアさんは急いで投稿者に連絡を取った。相手の男性はタクシードライバーで、その日の朝にマンチェスター空港へ行く予約が入り、客の自宅でスーツケースの運び込みを手伝った。
車のドアは開いたままで、その隙にラルフくんが飛び乗ってきたといい、とりあえずタクシーは空港へ。その後に自宅へ戻り、迷い犬の情報をFacebookに投稿したそうだ。
■現在はアップル・エアタグも
ジョージアさんは「ラルフは人懐っこく、何の迷いもなく知らない人の車に乗ってしまったんですね。無事に帰ってきれくれて本当によかった。優しく接してくれたドライバーとお客さんの寛容さに感謝します」と話す。
ラルフくんが首輪をしていなかったことを反省し、さっそく追跡可能な首輪を購入。さらにAppleの「AirTag」も装着したため、もう迷子対策は万全だそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)