保護団体が「エサ用ゴキブリ」命名権を販売 パートナーの前妻の名を付ける人も…
エサ用のワームやゴキブリに名前を付けられる権利…。そのユニークな取り組みが話題を呼んでいる。
1ドル寄付すると、保護動物のエサとして与えられる虫や小動物に名前を付けられるというユニークなキャンペーンに、多くの人が元恋人の名前を付けるなどして参加したという。『Washington Post』『CBS News』などの海外メディアが報じた。
■爬虫類や小動物の保護団体
アメリカ・メリーランド州のボルチモアを拠点に活動する動物保護団体「ボルチモア・クリッター・ソサエティ」は、主に爬虫類や小動物を専門に扱っている。
ウェブサイトによると、運営は100パーセントのボランティアや寄付金によって成り立っている。今回は寄付の一環として、保護動物ではなく「エサ」の命名権を販売したのだという。
■少額で名付け親になれる?
保護団体に1ドル(約133円)を寄付すればゴキブリやワームに、5ドル(約669円)を寄付すればマウスに名前を付けることができ、それらは主にヘビやイグアナに与えられる。
給餌の様子は団体がFacebookで直接寄付者に送信するほか、そうしたエサが苦手な人のために、チンチラやデグー用の果物のエサも用意しているという。
■夫の前妻の名前を…
団体がキャンペーンを行ったところ、ちょうどバレンタインシーズンだったこともあり、ひどい別れ方をした元恋人の名前を付ける人が続出したという。
ある人物は「私の娘は、彼女の夫の前妻の名前をゴキブリに付けました。トータルで10ドル支払い、それに見合う価値があったと聞いています」とコメントした。
また、団体を運営するブランドン・ポロックさんは「多くの人々はつらい時期にありますが、少しでも笑いのタネになれば嬉しいです」と語っている。
■「平和」な支持方法も
少々不謹慎なこのキャンペーンは成功を収め、多くの人が寄付をしただけでなく、あまり馴染みのない保護動物の存在に気付くきっかけとなったようだ。
なお、名付けに参加したくない人向けにはAmazonのウィッシュリストも用意されていた。ポロックさんは「ネズミや虫をエサにすることが不快な人もいます。すべての人が快適であるよう努めます」とコメントしている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)