「脱マスク」が前提となった今年の卒業式 世間の期待と不安を調べたら…
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に引き下げられることに先行して、卒業式は「マスクなし」が前提に。あなたの意見は?
コロナ禍が始まって3回目となる卒業式が、全国各地でまもなく始まる。とくに中学生や高校生にとっては、学校生活を送ったまるまる3年間がほぼ全てマスクを着けたままだった生徒がほとんどだろう。
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■5類引き下げを前倒し適用
現在、欧米各国でマスクを日常的に着用している人は大きく減少しており、昨年開催されたサッカーW杯カタール大会のスタジアムや、英国女王・エリザベス2世の葬儀、米アカデミー賞の授賞式などでも、欧米人だけでなく日本人も皆マスクを外して参加している姿が報道された。
国内でも5月8日から新型コロナウイルスの感染症法における分類が「2類相当」から5類に引き下げられることにともない、文部科学省は、4月1日からは教育現場においてマスクの着用を求めないことを決定。3月に集中する卒業式においても、前倒して適用することを決定した。
生徒や教職員は「マスクなしでの参加」が基本となる。ようやく訪れた「脱マスク」の動きに対して、インターネット上では歓迎の声と不安の声入り混じっている。実際、世間はどのように感じているのだろうか。
■7割は「本人の希望で」
Sirabee編集部が、2月10〜12日にかけて、全国10〜60代男女905名を対象に調査したところ、今年の卒業式や入学式において「全員がマスクを着用すべき」と答えた人はわずか14.7%。
「全員マスクなしにすべき」と考える人は、18.6%。「本人の希望次第」との回答が最も多く、66.7%と7割に迫った。政府の方針もあり、もはや全員にマスクを実質的に強要するようなやり方は、ほぼ支持されていないようだ。
■男性に目立つ脱マスク派
今回の調査結果を男女・未既婚別で分析してみると、興味深い傾向も見えてきた。男性は、既婚・独身者とも、「全員マスクなしにすべき」という意見が4人に1人に及んでいる。とくに親世代を含む既婚男性においては、「全員マスク着用すべき」という意見はわずか8.5%にとどまった。
一方、女性は「全員マスクなし派」は男性より少なく、とくに今年の卒業式・入学式とはあまり関係ないと思われる独身女性においては、わずか5.9%だった。
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)