堀江貴文氏、同性婚をめぐる改憲派の狙いを指摘 「成立を人質にして…」
同性婚容認の声が高まっていることを受け、改憲派が憲法改正を狙っていると…。
実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が、10日に自身公式ツイッターを更新。同性婚をめぐる議論を受け、改憲派の戦略を指摘した。
■著名人が続々と…
同性婚をめぐっては3日、荒井勝喜元首相秘書官が「認めたら国を捨てる人が出てくる」などと記者団のオフレコ取材で発言、更迭。
これを機にSNSや各メディアで議論が高まり、カンニング竹山、益若つばさ、AKB48・柏木由紀、加藤浩次など、著名人が続々と同性婚の容認を表明していた。
これに関し、大王製紙前会長・井川意高氏は、柏木の発言を取り上げたニュース記事を引用ツイート。「憲法違反になっちゃうから オレは同性婚に反対しないけど憲法24条改正してから」と憲法上の問題を指摘した。
■改憲派の狙いを指摘
すると、堀江氏は同ツイートを引用し、「確かにそうだ。そして同性婚賛成派には護憲派が多そうだ(笑)」と投稿。さらに、「これきっかけで憲法改正するってのが改憲派の理想的な改憲戦略のような気がする」と、憲法改正をめざす勢力の狙いを指摘した。
具体的なビジョンについては、「つまり同性婚成立を人質にして憲法改正の実績を作れば良い。国民投票とか全部一度回して仕舞えば既成事実化する」と続けてツイート、解説している。
■解釈分かれる憲法24条
憲法24条は婚姻について「両性の合意のみに基いて成立」と定めており、これが同性も指すのかが、専門家や政治家の間でも長年にわたって議論の的に。現行憲法でも同性婚は可能とする意見と、改憲しなければ認められないとする意見に分かれている。
岸田文雄首相は今国会において、憲法改正に「先送りできない」と前向きな一方、同性婚には「社会が変わってしまう」などと否定的な立場。同性婚を認めるための改憲には慎重なことがうかがえるが、今後の政治判断には注目が集まるだろう。