沢村一樹×竹内涼真『ペルソナの密告』で共演 「大どんでん返しが何回も…」
3月24日放送の『ペルソナの密告』。テレ東ドラマ初出演の竹内涼真が、人格が豹変する難役を見事に演じる。
■「見どころは人格が変わる瞬間」
難しい役どころを演じた竹内からもコメントが。
竹内:今回DIDという難しい症例に向き合う中で、台本を読み説くことに一番時間がかかりました。元村周太という役が、この物語全体においてどういう意味をもたらすのかを明確にしたことで、交代人格それぞれのキャラクターや役割をどう表現していったら良いかが見えてきた気がします。
撮影前から、監督やプロデューサーのみなさんと沢山お話しさせて頂きましたが、僕が感じたこと、思いついたアイデアをすごく尊重して、受け止めてくださるチームで。だからこそリハーサルから、いろんなアイデアが飛び交いました。
撮影では、それぞれの人格で沢村さん演じる獅子舞と向き合うため、僕からあらゆる球を投げさせて頂いたのですが、沢村さんが大きい懐で受け止めてくださるので、その場で生まれるものが沢山あり、すごく楽しい現場でした。
交代人格が登場するサスペンスではありますが、すべての人格が一貫して自分の愛情を勝ち取るために生きている姿をフューチャーしていくので、人間ドラマとしても楽しんで頂けるんじゃないかなと思います。
僕目線での見どころは、やはり人格が変わる瞬間だと思います。それぞれの交代人格は、かなり緻密にこだわってでき上がったので、ぜひ楽しみにしてもらえたらうれしいです。
■「竹内さんの目の演技が好き」
プロデューサーの田淵俊彦氏のコメントは下記の通り。
田淵P:久しぶりに、自分のこころが震える音を聴いた。竹内涼真さんの迫真の演技は、そんな忘れかけていた感覚を思い起こさせてくれる素晴らしいものだった。完全に度肝を抜かれた。想像した以上だった。
いくつもの人格を演じるのに、数多くの映像や書物を読み解いたという。しかし、かつては「多重人格」と呼ばれてきたその先入観にとらわれるのではなく、自らの既成概念や常識をアンラーンして、まったく新しい解釈で臨んだと聞いて、すとんと腑に落ちた。
「目が離せない」「引き込まれる」、まさしくそんな言葉がぴったり当てはまる演技だったからである。きっと視聴者の皆さんもそう感じるに違いない。そしてその全身全霊の竹内さんの演技を「受け止める」ように、ときに優しく包み込み、ときに鋭く相反する沢村さんの表現も、また素晴らしく必見である。
共演が初めてとは思えないほどの、息があったふたりの緊張感溢れる「駆け引き」を充分に楽しんでいただきたい。そしてもうひとつ、つけ加えておきたい。私は竹内さんの目の演技が好きだ。今回、竹内さんに「なぜ僕をキャスティングしたんですか?」と訊かれて、即座に「目です」と答えた。
竹内さんの「目力」や「目の表現」が、人格が変わるごとにどのように変化してゆくのか、そんな見事な豹変ぶりも見どころのひとつである。
■ドラマあらすじ
優秀な刑事だったが、妻を殺害された事件をきっかけに退職し、高校生の1人娘を育てながら穏やかな日々を送っていた元刑事の専業主夫・獅子舞亘(沢村)。ある日、「連続誘拐事件」の容疑者となった青年・元村周太(竹内)から突然呼び出され、取り調べを担当することになる。
しかも、元村はいくつもの人格が入れ替わりに出現する解離性同一性障害(DID)を抱えていた。なぜ、元村は、獅子舞を知っていたのか。そしてなぜ、呼び出したのか。
事件の真相に迫ろうと、獅子舞は再び刑事に戻り、元村の力を借りて捜査を開始する決意をする。次々と明らかになる衝撃の事実。元村の人格たちの本当の目的とは…。
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(文/Sirabee 編集部・ホンマみつる)