水族館の魚がとった「驚きの行動」に目を疑う… エモすぎる光景にネット民感動
水族館で遭遇した幻想的な光景。なぜか「小学校の教科書」を思い出した人が多いようで…。
■「スイミー現象」のレア度を尋ねると…
小学校の時スイミーを読んで、本当に魚群って大きな魚に見える形になるの?って疑ってたけど旅行先の水族館で疑いが晴れた歴史的瞬間がこちら pic.twitter.com/ibRFh9wLp8
— じょうだん (@joudan555) January 2, 2023
今回のような「魚の群れが巨大な魚に見える」現象はしばしば起こり得るのか尋ねると、担当者からは「キンメモドキの群れは先頭の仲間に付いて行こうとするため、丸い塊や細長い形、時には大きな魚の形など様々に形を変えます。魚の形に見えてもすぐに群れの形は変わります」との回答が。
また「夜に餌を求めて活発に行動する夜行性なので一般のダイバーでも、群れて魚のような形で見える機会は少ないかもしれないです」とも補足しており、写真に収めることはもちろん、その瞬間に遭遇すること自体かなりレアケースであることが窺える。
なお、アクアマリンふくしまでは、日中でも時折水槽の上から餌を撒き、群れを動かしているそうだ。
担当者は「他の水族館と比較しても多い数(2023年1月現在で、約1万匹)のキンメモドキを展示しているため、大きな魚のような形に見える機会は多いかと思います」ともコメントを寄せていた。
■つくづく『スイミー』に縁がある?
2000年7月にオープンしたアクアマリンふくしまでは、様々な展示から「環境」に対する工夫が感じられる。
たとえば、福島の沖合は日本列島の南と北から何千キロもの旅をしてきた黒潮と親潮が出会う「潮目の海」を形成していることから、同施設は「潮目の海」を展示のメインテーマとし、福島の川から海へ、そこから海流を辿りながら親潮、黒潮のふるさとへ展開するストーリーを構成しているのだ。
また、従来の水族館のように、水中の生き物を「展示」するだけでなく、自然の中で、日ごろ生き物たちが生活している自然をそのまま再現した「環境再現型の展示」にこだわり、自然の中のありのままの生き物たちの姿が見られる点にも注目したい。
企画展「絵本すいぞくかん〜アクアマリンふくしま✖️スイミー〜」にキンメモドキを展示しました。リアルスイミーです。#アクアマリンふくしま #スイミー #水族館 pic.twitter.com/gXamDb9GoZ
— 【公式】アクアマリンふくしま (@aquamarinestaff) January 1, 2023
そして、なんと同施設では、昨年7月から「絵本すいぞくかん~アクアマリンふくしま×スイミー~」なる企画展を開催しており、キンメモドキによる「リアルスイミー」のツイートが話題を呼んだことに、運命に似た何かを感じてしまう。
こちらの企画展では『スイミー』の世界を通して海の不思議と多様性、そして自然環境を守る大切さを紹介しており、作中に登場する海の生き物たちも展示されているそうだ。
同展は5月7日まで開催中なので、ぜひ『スイミー』に縁があるアクアマリンふくしまに、一度足を運んでみてほしい。
【施設詳細】
「アクアマリンふくしま」
福島県いわき市小名浜辰巳町50
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)