「スーパーで5食分の食材を買ってきて」 母親が12歳息子に出した課題に称賛の声
金銭感覚は大人になると変えるのが難しい。子供のうちに身に付けさせておきたいものだ。
幼いうちから子供に正しい金銭感覚や経済の知識を教えるのは、親の大切な役目のひとつだ。「ムダ使いをしない」「必要な物だけを買う」ことは、家計の節約やフードロスにもつながる。
そんななか、ある母親が子供に出した課題に世間から称賛の声があがっていることを、イギリスの『Mirror』が報じた。
■「5人分、5食分の食材を」
イギリス北東部に位置するダラム州に住むケリー・ミラー・リチャードさんは先日、12歳になる息子のヴィニーくんにちょっとした課題を出した。
それは、近くのスーパーマーケットでの買い物。ケリーさんは「5人家族の5食分の食材を買ってきてちょうだい」と告げると、50ポンド紙幣(約8,000円)を渡したという。
■ムダ使いせずお釣りもきちんと
しばらくすると、大きな荷物を抱えて帰宅したヴィニーくん。買い物袋の中にはパスタの素をはじめ、パンや鶏肉、冷凍食品、サラダにくわえ、チップスなどのお菓子も含まれていた。
大変な量の食材を買ったにもかかわらず、総額はなんと36.14ポンド(約5,800円)だった。お釣りが出るよう買い物をセーブする感覚にも感動したケリーさんは、ヴィニーくんに「これはご褒美よ。お小遣いにしなさい」と言ってお釣りをあげたそう。
■「ぜひ皆さんのお子さんにも」
ヴィニーくんの将来の夢は「シェフになること」だといい、この出来事をFacebookの子育てグループ欄に書き込んだケリーさん。「お釣りが出るよう商品を一つひとつ計算し、かつ家族の好きな物をたくさん選んでくれた息子を誇りに思います」とつづった。
また「社会や経済の勉強にもなりますから、ぜひ皆さんもお子さんに実践させてみてください」とメンバーたちに勧めている。
■世間からポジティブな反応
すると子供を育てる親たちからは、「素晴らしいアイディア」「しっかりした金銭感覚を養える」「口で言って教えるのではなく、実践させたほうが身に付くわよね!」と、ポジティブなコメントが続々と寄せられた。
また「私の子は自分の好きなお菓子ばかり買いそう」「息子さんを借りたいくらい」「旦那より役立つわ!」といった冗談も。さらには「うちの息子も子供の頃に同じことをさせていたの。23歳の今はシェフとして働いているわ」といった話も寄せられた。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)