TKO木本武宏「ニヤつき」会見に賛否も、専門家はあるしぐさで本質を見ていた
TKO木本が詐欺トラブルについて会見を開き謝罪。その際の表情がネット上で物議を醸している。
投資トラブルで揺れているお笑いコンビ・TKOの木本武宏が23日、東京・品川で記者会見を開催。報道各社は会見の様子を映像で報じたが、時折表情を緩ませる木本の姿にネットでは「ニヤついてて反省してんのか」「緊張をほぐそうとして、歪んだ笑顔」と賛否を呼んでいる。感情と思考整理のプロであるマインドトレーナーはどう見たか。
画像をもっと見る
■投資トラブルの引き金に
仮想通貨や不動産に関する投資トラブルを引き起こし昨年7月に所属事務所との契約が解除された木本。
金を預けた2人の投資家による詐欺行為により、配当どころか預けた金の大半が戻らない状況に陥り、また芸人仲間にもこの投資家を紹介していたため、総被害額は7億円にも及ぶことが今回の会見で明かされた。現在はその投資家から謝罪と返済計画について連絡があったと説明。今夏を目処に預けた金の返済が始まるという。
■ネットでは辛辣な声も
その一部始終を会見で話した木本。記者陣がひしめき合う会見室に入室する際、両目は涙を浮かべて腫れ上がり、顔は紅潮しているように見え、時折引きつらせた笑顔も浮かべた。
各メディアが派遣した敏腕記者からの質問責めには状況を回顧しながら真摯に返答していたが、その表情を見たネットユーザーからは「なにニヤニヤしながら話してんの?」「絶対に笑顔を見せるべきじゃなかった」といった否定的な声が上がった。一方で、「反省して一周周ってのニヤけ顔だと思う」「緊張するとニヤけちゃう体質なのでは?俺もそうだし」と、覚悟を持って会見に臨んだ木本を擁護する声も見られている。
■「過去の自分を振り返る時」に…
会見後半には相方・木下隆行も会見室入りし、コンビでの再始動を報告するとともに深々と頭を下げた。
マインドトレーナーとしてカウンセリングを行い、これまで国内外延べ7,000人以上をサポートしてきた株式会社コレットの田中よしこさんは、会見の様子についてこう分析する。
「全体を通して原稿もなく、ご自分の言葉でお話をしておられました。笑顔が出ているところに非難の声もあったようですが、笑顔のような表情が出ているときは過去の自分のことをお話されている時で、情けない自分を苦笑している心理、あとは相方さんからの声をかけてもらってありがたく感じたときの感謝の表れだと推測いたします」(田中さん)。
■「当然のジェスチャー」
sirabee記者も記者会見に出席していたが、気になったのは記者から時折目線を外すしぐさだった。
これについて前出の田中さんは「過去の流れを話されているときは、目線が左側が多かったので、過去の事実を思い出しながら話されておられます。右側の目線の際は右上ではなく、右横の視線が多かったので論理的に話そうと意識されていたと思います。時々鼻を触られていたのは『自分を守りたい』という表れでもあるので、やはり緊張をされていたのだと思います。このような会見を開かれるのは勇気がいることなので、当然のジェスチャーだと思います」と、ごく自然な感情の表れだと見る。
会見が終わると、記者陣からは異例ともいえる拍手が上がった。トラブルを起こしてしまったとはいえ、木本の実直さは記者たちへきっと届いたはずだ。
・合わせて読みたい→TKO木本武宏「謝罪会見」に人知れず家族の姿… 正直な心境を明かしてくれた
(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)