「生徒らのスキンシップ禁止」と校則を定めた学校 保護者からブーイングも
「時代錯誤なんじゃないのか…」と呆れている保護者もいる。
児童・生徒の健全な学校生活、またより良い成長を促す目的で設けられる校則。ある学校では「スキンシップは禁止」というルールを設けたが物議を醸していることを、『LADbible』など海外メディアが伝えた。
■ある学校の珍しい校則
11歳から18歳の子供が学ぶイギリスのある学校で、最近になりとても珍しい校則が新たに設けられた。
学校からすべての保護者に送られたとされる手紙には、他の子供と手をつなぐ、またハグするといったスキンシップは禁止するなどと書かれていたのだ。
■校則を設けた理由とは…
「スキンシップ禁止」とするルールを定めた理由について、学校は「お子様の安全を守るためです」と説明した。
「たとえ同意があったとしても、他の子供に触れることでさまざまな事が起こり得るのです」「怪我をさせる、相手を不快にさせる、(セクハラなど)不適切なボディタッチにいたることも考えられます」とも付け加えている。
■「勉強に集中させたい」という思い
また学校側は、「校内での恋愛は認めません」「学校にいる間は学習に集中してほしいのです」「恋愛に夢中になることで、子供たちが勉強に集中できなくなることを心配しています」とも明かした。
それでも子供たちが恋に落ち、人間関係に悩む可能性は十分に考えられる。そこで子供たちが困ったときには「教職員が相談に乗ることもできます」と保護者たちに伝え、理解を求めている。
■校則に驚いた保護者も
今は恋より、勉強に集中してほしい。そう思う親も多いらしく、学校側は「子供たち・保護者たちの反応は良かった」と発表している。しかし中には「変です、時代錯誤ですよ」と憤っている保護者もいる。
ある人物は匿名でメディアの取材に応じ、「健全な恋愛について、学校では教えないつもりのようですね」「こんなんじゃ、何が不適切なのかさえ子供は学べませんよ」「うちの娘は友達に会えばハグしますが、今後はそれだけでも別室送りになるそうです」と語り、不満をぶちまけた。
学校は勉強だけをすべき場所か、それともより総合的なことも含め学ぶ場所か。そのバランスについての議論も、活発になっているようだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)