闘病死した女性の葬儀会場でフラッシュモブ 本人が生前に依頼し実現
悲しいより楽しいほうが…。珍しい選択肢に注目が集まっている。
余命が短いことを知った女性が、亡くなる前に自身の葬儀をプランニング。珍しいアイデアで会葬者を驚かせたことを、『New York Post』など海外メディアが伝えている。
■重病を患っていた女性
英国人女性のサンディ・ウッドさん(65)は、「舌にがんができている」と診断され闘病を続けていた。だが残念ながら良くはならず、死を意識するように。そのうちに葬儀についても考えるようになり、「できれば楽しく見送ってほしい」と思うようになった。
「ダンサーが来てくれたら楽しそう」と考えたサンディさんは、友人のサム・ライアルズさん(43)に相談に乗ってもらい、葬儀の会場で踊ってくれる人を一緒に探し始めた。
■何度も断られたが諦めず
サンディさんとサムさんは、いくつものダンスグループに連絡。「会葬者のふりをして葬儀の会場に来てほしい」「フラッシュモブで式を盛り上げて」とリクエストしたが、どこに連絡しても断られてしまった。
しかし10ものグループに拒否された後、サンディさんたちはやっと引き受けてくれる人たちを見つけることに成功した。
■フラッシュモブに大成功
その約半年後に、サンディさんは他界。家族や友人たちが執り行った葬式には、サンディさんとの約束を守るために女性ダンサー4名が参列。葬儀の途中でいきなり立ち上がり、会場の前に行きそのまま素晴らしいダンスを披露した。
クイーンのヒット曲にあわせて踊る女性たちに会葬者たちは戸惑い、目を背ける人も。しかし徐々に盛り上がり、数名の会葬者が一緒に踊るなどして存分に楽しんだ。
■人々の意見は意外にも…
この様子をとらえた映像を複数メディアが紹介したところ、「素晴らしい」という声が噴出。「私も楽しく見送ってもらいたい」「バーベキューや酒で盛り上がってほしい」というコメントがインターネットに多数書き込まれた。
自分が亡くなっても、大事にしていた人たちに嘆き悲しんでほしくはない。できれば明るく見送ってほしいという人は少なくないようだ。葬儀は悲しいもの、静かで暗いものというイメージが強いが、送られる人の希望があればこういう式も良いのかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)