更衣室で裸のトランスジェンダー女性と遭遇した少女 施設に苦情申し立て「叱られた」
「女性として生まれた人たちの権利はどうなるの?」という声も…。
女性として生きるトランスジェンダーの人物が、女子更衣室で裸に。その姿を見て「男性だ」と思い隠れたという少女が、施設に苦情を伝えた。しかし逆に説教されていたことを、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。
■衝撃を受けた少女
アメリカ・カリフォルニア州で暮らすレベッカ・フィリップスさん(17)が、先日ある施設で水泳を満喫。シャワーを浴びて更衣室に戻ったところ、裸の“男性”がいたためひどく驚いた。
怖くなったレベッカさんは、薄っぺらいカーテンの裏に隠れて“男性”が出ていくのを待つしかなかったという。この“男性”は、男として生まれたが女性として生きるトランスジェンダーの人物だった。
■施設職員に話をしたが…
レベッカさんは施設職員にその日の出来事について相談したが、「すべてのトランスジェンダーの女性に女子更衣室を使用する権利があります」と、きつく言われただけだったという。
そこでレベッカさんは自治体の会議に出席し、「あの施設では、成熟した“男性”が10代の少女の横でシャワーを浴びることを許可されています」「なのに(職員に叱られ)、まるで自分が悪いことをした気分になってしまいました」と主張した。
■少女の願い
“男性”だと思った人物が、女性として生きるトランスジェンダーの人物だと知ったレベッカさんは、「すべてのトランスジェンダーの女性に女子更衣室の使用を許可することはやめてほしい」と自治体に懇願した。
また「この施設は何百人もの子供が利用します」「私の妹もここで体操のレッスンを受けています」「妹が友達とおしゃべりし、シャワーを浴びて着替えても安全な場所であるべきです」と、涙を堪えながら主張した。
■施設側の言い分
この件について、施設側は「更衣室で何があったかは把握しています」「メンバー全員の安全と安心が私どもの最優先事項です」と声明で発表。ジェンダーについては、法律や州が定めたガイドラインなどに従っていることも明かした。
トランスジェンダーのなかにも、ゲイやレズビアン、バイセクシュアルなどさまざまな性的指向を持つ人がいる。また体は生まれた性のままという人も少なくないのが現状だ。
よって女性たちからは、「男性器がついている人の横で安心して着替えはできない」「トランスジェンダーの権利を守るのは本当に大事だが、女性として生まれた人の権利も守り気持ちを理解してほしい」という声があがっている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)