男子高校生が体育の授業後に心肺停止 職員らの努力実らず搬送先の病院で死亡
健康と思われた高3男子が、亡くなってしまった。
体育の授業の後に倒れた生徒が、救急搬送先の病院で死亡した。『TODAY』などアメリカのメディアが、亡くなるまでの経緯と関係者の声を伝えた。
■体育の後に異変
アメリカ・ネバダ州の高校に通っていた18歳の男子生徒ジョーダン・ブリスターさんが、1月3日に学校で体調を崩した。
体育の授業を受けた後だったジョーダンさんは、高校のトイレで倒れて意識不明に。すぐに学校職員が状態を確認して救急車を呼んだが、すでに心停止状態だった。
■搬送先で悲しすぎる結果に
学校職員はジョーダンさんに寄り添い、救急隊の到着を待つあいだも可能な限りのことをして救おうと努力した。ほどなくして現場に着いた隊員たちがバトンタッチし、ジョーダンさんを病院に搬送したが手遅れだったらしく、5日後にあたる1月8日に息を引き取ったという。
現地警察はジョーダンさんの死について詳しく調べを進めているが、事件性があったといった情報は今のところはないようだ。
■卒業後は軍隊に入る予定が…
遺族と親しい人物によると、ジョーダンさんが深刻な体調悪化に苦しんでいた事実はないという。倒れた日はいきなり体調を崩したとみられており、なぜ心停止になったのかについてもまだ分かっていない。
善良で明るく、青春を謳歌していた様子だったジョーダンさん。高校卒業後は大学には進学せず、そのまま軍隊に入る予定だったという。
■蘇生法の知識が重要に
稀にではあるが、健康そのものに見える若者がいきなり心停止状態になり、そのまま命を落とすケースがある。
先日はアメリカのナショナル・フットボール・リーグで活躍する20代の選手が試合中に心停止状態になり、一時重体に。しかし搬送前にフィールドで蘇生処置を施され、その後に病院で回復したと報道された。
このケースもあり、再び蘇生法の重要性に注目が集まっている。学校、職場、そして家庭においてもこうした事態に対応できるように、自治体の講習などを利用して蘇生法を学んでおきたいものだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)