鮮魚の「活き造り」は残酷? 海外女優がTikTokで投稿し炎上する事態に
日本人ですら、捌いた後もまだ動いているイカ、タコや魚を口にするのに抵抗を示す人は多いが…。
和食の代表的存在で、鮮度が命とも言われる「刺身」。外国人旅行客をはじめ、海外の日本食レストランでも、寿司や刺身は人気メニューだという。しかしある旅行客は、居酒屋で提供された刺身に強いショックを受けた様子。TikTokに公開した動画が「伝統か、残酷か?」と炎上してしまったことを、シンガポールの『AsiaOne』が報じている。
■刺身は多くの外国人を魅了
魚を生で食べる国はかなり珍しいが、日本は海に囲まれた島国であり、優れた製造技術による完璧な包丁が存在し、鮮度と衛生の管理は世界一とも言われている。
こうして日本に刺身を食べる食文化が生まれ、その美味しさに魅了される外国人は、ますます増えているという。
■アジが一尾丸ごと皿に乗るも…
シンガポールで活躍する女優のクサニア・タンさんもそんな1人だといい、今月初めに婚約者のショーン・チアさんと日本を訪れ、ある居酒屋に入った。
アジの刺身を注文したところ、頭から尻尾まで一尾丸ごと皿に乗せられ、腹の部分だけが刺身となって盛り付けられていたが、ふたりはあることに愕然としてしまった。
■苦しそうにもがくアジ
そのアジはなんと口をパクパク動かし、最後の力を振りしぼるかのように、苦しそうに身をよじっていた。新鮮すぎるアジを見つめ、「かわいそうで食べられない」とショーンさん。ついには店員を呼び、皿を刺身の部分だけにしてもらったそうだ。
クサニアさんがその光景をTikTokで公開するやいなや、コメント欄は「これは和食の伝統文化か、それとも残酷か」と賛否両論、炎上してしまった。
■「活き造り」への海外の反応は?
「刺身は好きだが、生きている体など見たくない」「半殺しの魚は見せ物じゃない。残酷だ」など批判の声も多くあがったが、一方で「それは『活き造り』という伝統の調理法」「日本でしか体験できない大切な文化遺産」「刺身にはその鮮度こそが重要」と理解の声があがった。
日本人には「命を頂く」という感謝の気持ちがある。いつまでも「いただきます」「ごちそうさま」という言葉を忘れない国民でありたいものだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)