リュウジ氏への批判コメントで注目 「お手軽飯」を料理人が”ガチ評価”
リュウジ氏の「お手軽飯」を批判する投稿がネット上で波紋を呼んでいて…。
「まじで料理研究家じゃなくてお手軽調理研究家とかに改名してくれ」──。料理研究家のリュウジ氏に対する批判コメントが物議を醸している。
かねてから、彼が作る「お手軽飯」を揶揄する声も見受けられるが、プロの料理人はどう思っているのだろうか。
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■リュウジ氏への批判の内容は…
5日、リュウジ氏がツイッターで料理研究家に関する持論を展開した。きっかけは、あるユーザーがリュウジ氏の作る料理に対して批判的なコメントをしたことだった。
なぜ誰でも作れるような料理を作って料理研究家と名乗れるのか?という疑問に全力で答えました pic.twitter.com/osRG0kPz0g
— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) January 4, 2023
リュウジ氏は自身への批判が綴られたスクリーンショットを公開。内容としては、「やれ味の素やら虚無やらゆうて、めんどくさがりな現代人にキャッチーなトピックぶら下げてるだけのなんちゃって研究家はほんまに腹が立つ」というものだった。
このコメントに対して、リュウジ氏は「豊富な材料膨大な手間をかけて美味しい料理が作られるのは当たり前」とし、「限られた材料と限られた時間で美味しいものを作るほうが何倍も頭を使う」と投稿した。
■リュウジ氏の料理スタイル
彼の料理スタイルは「お手軽さ」が特徴。マヨネーズや味の素、白だしなど身近な調味料や食材を使って、料理初心者の人も簡単に作ることができる。
ただ、今回に限らず、以前からそうした料理スタイルに対して「誰でも作れる料理出して研究家を名乗るな」といった批判的な意見を寄せる人が一部で見受けられる。リュウジ氏が作る「お手軽飯」について、料理人はどう思っているのだろうか。
都内で飲食店を20年以上営み、今も厨房で腕を振るうAさんに話を聞いた。
■「お手軽飯」への評価は…
Aさんは、今回のリュウジ氏の意見にこう同調する。「彼が言うように、高い食材をふんだんに使って時間をかければ美味しい料理を作ることができます。でも、それを一般の人にそのまま紹介したところで『これ、今日の夕飯に作ろう』とはならないでしょう。その点、リュウジさんは普段料理を作ったことがない人でも気軽にトライできるレシピを分かりやすく解説し、たくさんの人が共感しています。そういう人を『研究家と名乗るな』と批判するのは的外れだと思いますけどね…」(Aさん)。
彼が作る「お手軽飯」は作る側からすると簡単に見えるが、そのレシピを考えるのは非常に難易度が高いという。
「冷蔵庫に残っている材料を最小限の調理工程で作るためには、膨大なレシピが頭に入っている必要があります。誰もが気軽に試せるようにするために、トライ&エラーを繰り返したはずです。おそらく、ここに至るまでにかなりの労力がかかったと思いますよ」(前出・Aさん)。
簡単な料理にするために、誰よりも時間をかけたということだろう。
■もうひと工夫するとさらによし
前出のAさんはリュウジ氏の料理を絶賛しつつ、作る際にもうひと工夫するといいと話す。「お酒のつまみにするメニューが多いからかもしれませんが、人によっては味付けが濃かったり、辛く感じるものがあると思います。基本的にはレシピ通り作って、自分で味見しましょう。そこで濃い・薄いと感じたら分量を調整するといいでしょう。動画で生の玉ねぎを使っていても、ちょっと辛いと思ったらレンジでチンするのもありです」(前出・Aさん)。
適宜、調整しつつ自分に合った「お手軽飯」を作ってほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)