静岡最強ハンバーグ店「さわやか」のボドゲ 究極の選択を迫られるやつだった
「さわやか」で卓上に運ばれてくるすごろく。しかしその運命ははかないもので…。
■静岡でおなじみのハンバーグチェーン
牛肉100%のひき肉を備長炭で焼き上げた肉感たっぷりの名物「げんこつハンバーグ」で大人気を博している同店。
静岡県内にある店舗はどこも大人気で、この正月休みに店へ行った記者は朝イチ到着ながら「228分待ち」というおなじみの状況だった。駐車場に停めてある車のナンバーは名古屋方面、東京方面と幅広く、この店目当てに各県から客が訪れている様子。さすがの人気だ。
■すごろくが運ばれてくる
4時間後に店へ戻り、今年一発目のハンバーグを注文。しばらくするとスタッフが油ハネ用の紙製ランチョンマットを敷いてくれた。
あれいつもとなんか違う! ランチョンマットには複数のパターンがあり、記者の眼の前にこれまで見たことがなかった「すごろく」デザインのものが…正月に合わせたのかな。ネットで調べてみると11月頃からこのデザインについてのつぶやきが目立つようになっていた。
■店舗の歴史をたどりながら…
とりあえずデザインを見てみよう。このすごろくは、ゲームを通して「さわやか」の歴史がたどれるキュートな設計になっており、スタートマスには「1977」の数字が。
この数字は1号店(静岡・菊川本店)が開店した西暦であり、ゴールは46マス先の「2023」。その間のマスは各店舗のオープン年が記され、すでに閉店してしまった店舗もしっかりと記載されている。ふむふむ、超人気の「御殿場プレミアム・アウトレット店」は2020年のオープンなのか。
ちなみに紙をカットするとサイコロも自作できるという妙な親切設計にもなっている。
■突如訪れる「選択」
では、料理が出てくるまですごろくで時間をつぶそう!
…とは残念ながらじつはならない。先程書いたよう、これは油ハネ用のランチョンマットなのだ。デザインの手前側には「ここを持ってね」とご丁寧に飛び散る脂からの回避術が書かれている。
実際ハンバーグが運ばれてくると、一瞬「あぁぁぁ、すごろくが…俺のすごろくがぁ…!」と思ったものの、すごろくの持ち帰りより飛び散る脂から自分の身を守ることを瞬時に選択せざるえなかった。ごめん…すごろく。
食後にこのランチョンマットを見ると、見るも無惨に汚れてしまっており、すごろくどころではなくなってしまっていた。悲しみに暮れていると、女性スタッフさんが「あ…もしよろしければもう一枚新しいのお渡ししますよ」「サイコロを作るならハサミもお貸しします」と優しく声をかけてくれた。格別の気配りに激しく感謝し、記者はキレイなすごろくを手に帰宅したのだった。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)