武井壮、岸田首相の賃上げ要請を疑問視 「企業の業績が上がっていなければ…」
岸田文雄首相の賃上げ要請を武井壮が疑問視。
■岸田首相が賃上げを要請
番組は岸田首相が5日に開かれた「経済3団体共催2023年新年祝賀会」 で「インフレ率を超えるような賃上げを」と要請した様子を放送し、出演者がトークする。
認知科学者の苫米地英人氏は「まあ大企業ですから。それと支持率が下がっちゃった岸田さんの関係ですから。4月は統一地方選、それからもしかしたら解散総選挙ですから。これはあくまでも与党の政治を首尾するという発言ですよね」と語った。
■苫米地氏がバッサリ
さらに苫米地氏は「中国もアメリカもですけど、これから景気後退は間違いないわけで、もしも10%アメリカが失業率を超えたら、日本もマイナス成長で危ないって言っている」と指摘。
続けて「今の状況で、6%賃上げができるのは大企業だけですよ。日本の企業の就業人口のほとんどは中小企業で。そこに対しては消費税を下げるメッセージだったら良いけど、賃上げをしなさいというメッセージは、だいぶ現実と乖離していますよ」と話す。
そして「選挙対策。それ以上のものではない。MXが与党の選挙対策にわざわざ番組で時間を使ってしまったということですね」と切り捨てた。
■武井も疑問視
武井は「賃上げとか、企業の業績が上がっていなければ、賃上げもへったくれもないわけじゃないですか」と指摘する。
さらに「卵が先かヒヨコが先みたいな話だから。卵が先でもヒヨコが先でもいいけど、その間で政府が何するのってことですよね。本来はね」とコメント。この発言に苫米地氏は「その通り。その通りです」と同調していた。
■5割が給料に満足せず
増税の負担感を賃上げで軽減するとしている岸田首相だが、武井や苫米地氏は「現実的ではない」と感じているようだった。Sirabee編集部が全国の10〜60代男女1,844名を対象に実施した調査では、53.3%が「給料に満足していない」と回答している。
仮に賃上げが実現したとしても、増税の負担感を払拭できるような給与額に達する可能性は低いと言わざるをえないのでは。
岸田首相が繰り返し主張する「賃上げ」に対する武井と苫米地氏の苦言に、視聴者からは納得の声が上がっていた。
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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)