カラオケのビッグエコーが”進化” ありそうでなかった「サービス」に目を疑う…
カラオケでおなじみのビッグエコーで、新たなサービスが注目されていて…。
■テレワーク利用が急増
ビッグエコーはカラオケ以外のサービスにも力を入れている。昼間のビッグエコーを見ると、テレワークプランを実施する店舗が増えた印象を受ける。やはり、このご時世になって始めたのだろうか。
ビッグエコーの本社である第一興商に話を聞いた。同社の担当者によると、なんと2017年から一部の店舗でテレワーク向けプランをスタートし、今では全店全国450店舗以上で実施しているという。
「カラオケルーム不稼働時間の有効活用を考える中で、当時政府による働き方改革により推進されていたテレワークの場として提供ができるのではないかと考えたのがきっかけです。現在は全国のビッグエコーでご利用いただけます」(第一興商 担当者)。
利用者数は着実に広がり、コロナ前に比べて約15倍になっているとのこと。ある意味、”先見の明”があったのかもしれない。
■カラオケ店ならではの強み
カラオケ店の性質上、テレワークとの相性は良かったようだ。「ルームの特性として遮音性が高く、個室であることから昼間の時間帯を中心にテレワークや会議、面接等で店舗をご利用いただく方が年々増加しております。ご利用者様からは、アクセスが良く個室で集中して作業できることが大変喜ばれております。出張時でも全国各地にビッグエコーがございますので、大変便利です。また、ビジネス利用以外でも、社会人の方のオンラインレッスンや、学生の勉強の場として使われる方も増えております」(第一興商 担当者)。
お値段も30分300円、1時間500円、3時間1,200円(税込み)プランでお手頃。全てのプランでソフトドリンク飲み放題、Wi-fiが無料で利用できる。ちなみに、記者も利用したことがあるが、仕事をしつつイライラした時はマイクを持って熱唱することでストレスも発散できるのでオススメだ。
■ありそうでなかったサービス
テレワークに加えて、もう一つありそうでなかったのがフードデリバリーサービスだ。ビッグエコーの料理を「Uber Eats(ウーバーイーツ)」で食べることができるのだ。
前出の担当者におすすめメニューを聞いたところ、ポテトや唐揚げ、たこ焼きなどが入った幅広い世代に人気の「パーティープレート」(1,850円)、もちもち食感のピザ生地に、こだわりのモッツアレラチーズをたっぷり使った「バジルのマルゲリータ」(1,100円)、食感が違うポテトを一度に楽しめる「4種のポテト盛り」(1,200円)などを挙げる。(※メニュー代金とは別に、Uber Eatsが定める配達手数料やサービス料がかかる)
この新サービスが生まれた背景はというと…。「ビッグエコーもコロナ禍の影響を非常に受けた業態の一つでしたので、お客様が店舗に足を運ぶことが一時期難しくなりました。お客様にビッグエコーのメニューを提供できれば、少しでも来店した雰囲気を感じてもらえるのではと思い始めたのがきっかけです」(前出・担当者)。
コロナ禍でもできることをやろうという企業努力が窺える。
■新たな発見の可能性
フードデリバリー事業は軌道に乗っているようだ。「当初は5店舗から開始しましたが、2022年12月末現在は87店舗になりました。リピーターも増えており、順調に推移しています。ビッグエコーの場合営業時間が長いため、デリバリー業者様が配達可能であれば遅い時間の需要に応えることができます」(前出・担当者)。
カラオケだけでなく、昼間の仕事や食事でビッグエコーを使ってみると、新たな発見があるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)