母の夢を叶えてパイロットに きっかけは「ある場所に連れて行って」の言葉
母の託した夢を叶えた男性。感動的なエピソードを投稿し、その「親子の絆」に賞賛の声が集まった。
子供に偉大な夢を抱かせることも親の役目。それに長けている親も大勢いる。親の何気ないひと言で子供の未来は左右されるとも言われ、うまく導き目標に向かって頑張る子に育てる親もいれば、「どうせ無理よ」と夢そのものをシャットダウンさせてしまう親もいる。
インドのある青年のエピソードを『Firstpost』『Yahoo!』が報じ、関心が集まっている。
■母親の一言がきっかけ
ツイッターであるインフルエンサーが紹介して話題になり、現在世界中に拡散されているのは、晴れてパイロットになったというサーフラズ・カーン・カムラク（Sarfraz Khan Kamlak）さんによる投稿だ。1.6万を超える「いいね」が付いている。
サーフラズさんがパイロットを目指したきっかけは、子供の頃に母親から何気なく言われた「パイロットになったらいつかママを飛行機に乗せて、メッカに連れて行ってほしいな」のひと言だったという。
■母親の夢を大切に持ち歩く
サーフラズさんの家族は厳格なイスラム教徒だ。イスラム教の信者にとってサウジアラビアのメッカは聖地であり、そこへの巡礼は一生に一度は果たすべき義務だとも言われている。
母親はある学校行事で、「パイロットになってメッカに連れて行ってね」と手紙に書いてくれたこともあった。サーフラズさんはそれを大切に持ち歩き、パイロットになるという夢やモチベーションが薄れることは1度もなかったそうだ。
■「本日、僕のフライトに母が…」
それから10年以上、必死に勉学したサーフラズさんは、念願だったパイロットの採用試験についに合格。厳しい訓練を経て、飛行経験を重ねていった。
そして先月26日、サーフラズさんはツイッターにこれまでの経緯を記すとともに「今日、やっと母の夢を叶えることができました。本日、僕のフライトには、メッカに行くため母が乗っています」と投稿した。
■世界中から称賛の声
この投稿は瞬く間に世界に拡散され、コメント欄は「なんとすばらしい親子の絆」「最高の親孝行」「お母さん、とても幸せだろうな」と感動の声で溢れ、「親の夢を実現させるほど子供にとって誇らしいことはない」とサーフラズさんの努力を称える声も止まらない。
子供の将来は無限大だ。視野や可能性を広げ、明るい未来を導いてあげられる親でありたいものだ。
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（文／Sirabee 編集部・桜田 ルイ）
