アパートに放火した40代の女が「悪魔に命じられた」と謎の供述 精神鑑定へ
「だってあそこには、亡霊が…」と理解しがたい理由で自らの住むアパートに放火した女性。「違法薬物の影響ではないか」との声も。
いきなり発生した建物火災。すぐにそこで暮らしていた中年の女が逮捕されたが不思議な話をしていることを、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。
■アパートで放火事件が発生
12月26日のこと、アメリカ・ボストンの木造アパートで暮らしていた45歳の女性がまさかの行動に及んだ。
午前11時頃に、どういうわけかいきなりアパートに放火。たまたま現場を見て衝撃を受けている目撃者に「ごめんなさいね」と謝罪し、「でもこうするしかなかったの」などと釈明し徒歩で現場から立ち去ったのだ。
■煙を吸った住人も…
建物1階で女性が放火した直後、木造のアパートは一気に炎上。2階で暮らす住人2名は自力で脱出することができず、駆けつけた消防隊員らによって救出された。
また1名は煙を吸っていたため病院に搬送されて治療を受けたが、幸いにも命に別状はなかったという。重傷者や死者が出ることはなかったが、3階建ての建物は甚大な被害を受けた。
■逮捕された女の異様な主張
警察はその後ほどなくして逃げた女性を発見し、身柄を確保。事情をきかれた女性は容疑を否認せず、「確かに私がアパートに放火しました」と犯行を認めた。
また犯行動機については「とにかくやる必要があったんです、あそこには幽霊が出るのですから…」と話し、「悪魔が私に放火させたのです」「私の家には幽霊がいます」と、犯行を認めたものの理解に困る供述を重ねたという。
■ただちに精神鑑定へ
裁判官は、「アパートで暮らす人たち、そして消防隊員らが重傷を負って死ぬような結果にならなかったのは幸いでした」とコメント。しかし女性の供述内容が異常な点に触れ、すみやかな精神鑑定が必要だと述べた。
なおこの報道についてはさまざまな意見がネット上に書き込まれているが、「違法薬物の影響ではないか」「幽霊が本当に出るのなら、普通は放火なんかせず引っ越す」といったものが目立つ。女の供述を信じ「亡霊が出るのでは…」と怯えている人はほぼいないようだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)