2026年の北中米W杯で日本はベスト8進出なるか? 新しい課題は…
カタールワールドカップで惜しくも悲願のベスト8進出を逃した日本代表。次回は別の意味で難しくなる恐れや、カタールと異なる2つの大きな違いを考察する。
カタールワールドカップまで出場国数は32ヶ国だったが、次回のワールドカップからは大幅に増え48ヶ国となる。それに伴って、アジア枠は4.5ヶ国から4か国増え8.5ヶ国となり、オセアニアや中南米などとのプレーオフに勝てばアジアからは最大9ヶ国が参加できることになるが…。
■出場は以前より簡単に?
これまで日本は1998年フランスワールドカップから7大会連続でアジア最終予選を突破しているが、今後の日本代表の行方次第ではあるものの、以前よりアジア最終予選が簡単になる可能性が高い。
サウジアラビアやイラン、韓国やオーストラリアなど日本にもアジアのライバルがいるが、最低+4ヶ国となったことはかなり精神的負担が減ったと言えよう。
■アジア最終予選は簡単になる一方…
アジア最終予選で負担が減る一方、出場国が48ヶ国になるということで悲願のベスト8は以前より難しくなる可能性がある。
理由としては、今回の大会でも明らかになったように、日本はスペインやドイツ、イタリアやアルゼンチンなどいわゆるサッカー強豪国と対等に渡り合っていい勝負ができるにまでなったが、コスタリカなど日本とFIFAランキングが近い、同等の実力、やや上やや下の国々だと上手くプレーできない場合が目立つ。
強豪国が相手だと失うものはないと積極的なプレーを仕掛けることが可能だが、同じような実力国だと負けられないというプレッシャーが先行し、返ってプレーが鈍る。そして、出場国が世界で16ヶ国も増えるということは、強豪国の多くは地域予選を勝ち抜くと考えると、日本と似たような実力の欧州、中南米、アフリカの国々が出場することになる。
■新しい課題
そうなると、今後は対強豪国だけでなく、実力が拮抗した国々にいかに勝っていくかという戦略、戦術が求められることになる。
これは日本代表にとって新たな課題となろう。
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(取材・文/セレソン 田中)