エアコンは自動運転と弱運転どちらが節電できる? 4割の人が損しているようで…
エアコンの設定を一つ変えるだけで節電にもつながるようで…。
冬本番の寒さの日々が続いている近ごろ、部屋を温めるためにエアコンの暖房を使用している人も多いのではないだろうか。今回、Sirabee編集部が行なった調査によって4割以上の人が使っていない「お得な設定」をダイキン工業に取材してみた。
■エアコンの「自動運転」
その「お得な設定」とは、「自動運転」だ。ルームエアコンの自動運転は、室温や屋外の気温に応じて暖房や冷房などの運転モードを自動で判断し、最適な温度、風量、風向で運転する。そのため、暖房時の暖めすぎや冷房時の冷やしすぎの防止に繋がるという。
一方、自動運転は基本的に、温度や風量、風向を好みに応じて細かく設定できない。自動運転が好みに合わない場合は、運転モードを自動運転にせず、暖房運転や冷房運転に設定したうえで、設定温度や風量、風向を設定する方がいいようだ。
■「弱運転」との違い
また「自動運転」とよく比較される設定として「弱運転」が挙げられる。「弱運転」は上で説明した通り、風量等の設定を「弱」にして運転したものであり、風が強すぎると嫌な場合に使われるだけでなく、「風量が少ない=使用電気量が少ない」と思われていることから節電に繋がる…と考えられていることが多い。
そこで、実際のところどちらの方が節電に繋がるのかSirabee編集部がダイキン工業広報事務局に取材を実施した。
■より「お得な設定」は…
ダイキン工業広報事務局によると「風量を『自動』にした場合、エアコンは設定温度をめざして効率的な風量で運転します。スイッチを入れた後は、強い風量でできるだけ早く室内を暖め、室内が暖まったら自動で風量を抑えます」としつつ、「エアコンが室温に応じて自動で風量をコントロールするため、ムダな運転が抑えられ、節電につながりやすい風量設定と言えます」と説明していた。
一方、「弱運転」では「エアコンの風量が弱まり、室内機内部を通過する空気の量が減ります。そのため、室内の空気を暖めるまでに時間がかかり、その分、風量自動と比べて消費電力量が増加する場合があります」と続けていた。
■4割以上の人が損してるかも
なお、Sirabee編集部が全国10代~60代男女1000名に行なった調査によると、全体の50.4%が「『自動運転』を使っている」、49.6%が「『自動運転』を使っていない」と回答していた。
どうやら4割以上の人が「自動運転」を使用しておらず、消費電力量で損している可能性があるようだ。もし「自動運転」を使用していない場合は、自宅のエアコンの設定を見直してみてはいかがだろうか。
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(取材・文/Sirabee 編集部・北田力也)