身長65センチの世界一小柄な男性がイランに ギネスブック認定員も驚きを隠せず
小人症のため体が弱い男性。学校教育を受けられないことが、何よりつらかったという。
世界の仰天系番組に、ノッポな人や小柄な人が登場し、世間をびっくりさせることがある。このほどイランの小人症の成人男性が、その小柄ぶりでギネス世界記録を塗り替えた。認定員も驚きを隠せなかったと、『PEOPLE』ほか多数のメディアが報じている。
■24時間かけ3回の測定
話題になっているのは、イランに暮らすアフシン・エスマエル・ガデルザデフさん。2002年7月13日生まれの20歳だが、身長が2フィート1.68インチ(65.24センチ)しかない。
12月13日にアラブ首長国連邦のドバイにあるギネス世界記録の事務所を訪れ、24時間かけて3回の測定が行い、新しく「存命中の世界一背の低い人間(The Shortest Living Man)」の認定を受けた。
■「これで親孝行ができそうです」
アフシンさんは栄えある世界一に輝いたことを、「信じられません。夢のようです。明日には“Afshin Esmaeil Ghaderzadeh”という名前が世界に広まり、僕も一躍有名人ですね」と喜んでいる。
地元である西アゼルバイジャン州ブカン郡にはいい仕事がなく、父親は息子の小人症の医療費を捻出するため、建設現場で必死に働いてきた。これからはアフシンさんが体を張ってお金を稼ぎ、両親に孝行していくつもりだという。
■学校教育を受けられず…
アフシンさんはInstagramにアカウントを持ち、友達も大勢いる。またアニメ鑑賞、ダンス、サッカーの応援が大好きで朗らかな性格だが、その人生は非常に過酷だった。体が弱すぎて、父親の判断で学校教育を受けられなかったのだ。
クルド語とペルシア語を話せるものの文字の読み書きは苦手で、「僕は自分の名前を書くのが精一杯。何万人ものフォロワーがいるInstagramは、友人が手伝ってくれています」と話している。
■現在の悩みと今後の夢
これまでの記録保持者は、コロンビアのエドワード・ニーニョ・ヘルナンデスさん(36)。アフシンさんはエドワードさんより7センチも背が低いが、故人も含めれば史上第4位の低さだという。
アフシンさんの体重は、出生時が700グラムで現在では6.5キロほど。現在の悩みは「体に合う服が見つからない」「電話が大好きなんだけど、スマホが重くて」とのこと。夢はいつか自分で車を買い、運転することだそうだ。
■世界一小柄な男性
Afshin Ghaderzadeh is the new shortest living man in the world.
He's nearly 7cm shorter than our previous record holder!https://t.co/eCaRi3lpuO
— Guinness World Records (@GWR) December 15, 2022
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)