女子大生が26万円だまし取られ行方不明 臓器提供の高額報酬に惹かれ…
上手い話には必ず裏がある。真っ当に働き、借金を返済していくのが一番だ。
学生時代の奨学金、住宅ローンに車のローン…、複数の借金を抱え、その返済に追われている人は多い。焦ってしまう気持ちは理解できるが、やはり上手い話には注意が必要だ。
「なるべく早く完済したい」と臓器提供を計画した女性に起こった悲劇を、インドの『Indiatimes』や『TIMES NOW』が報じている。
■SNSで出会った男
インド中南部のテランガーナ州・ハイデラバード市に住む、ひとりの女子大生。彼女は隣のアーンドラ・プラデーシュ州の出身で、看護師を目指し、親元を離れてその専門学校に通っていた。
そして少し前から借金を抱えるようになったなか、ある日SNSで「プラヴィーン・ラジョン」と名乗る男と知り合った。
■高額な臓器提供の報酬
女性はそのラジョンから、「臓器提供をしてくれたら、引き換えに報酬として3,000万ルピー(日本円にして約5,000万円)を支払いますよ」と話を持ち掛けられ、話に乗ってしまった。
すると「では税金と手続き諸費用のため、16万ルピー(約26万円)を入金してください」との連絡が。女性は父親のATMカードからその金額を引き出して送金すると、「確認ができました。摘出手術の前に報酬の50%を支払い、残りは術後にお支払いします」と言われたという。
■術前の報酬を催促するも…
男はチェンナイ市内の銀行に口座を開設し、3,000万ルピーを入金して残高証明を女性に送り信用させるも、手術前の報酬をと催促されると「デリー市内のこの住所に行き、お金を受け取ってください」と指示し、お金を送ることはしなかった。
女性はさっそく出かけてみたが、指定された住所には何もなく、そこで詐欺にあったことに気が付いた。そして今月12日にガントゥール警察署に被害届を出したが、まだラジョンの逮捕には至っていない。
■女性の父親が激怒
ちょうどその頃、女性の父親も自身の口座から16万ルピーもの大金が引き出されていることに気づき、不審に思い彼女に問い詰めていた。答えようとしない娘に「学校を辞めて戻ってこい」と激怒したという。
女性はその後、滞在していたホステル(学校併設の寮)を抜け出して行方不明に。父親が警察に捜索願を出すと、実家から約113kmも離れた友人宅に滞在していることがわかり、無事が確認されたという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)