赤ちゃん連れの女子大学生に停学処分 「母乳育児中なのに」の主張に批判も
女子大学生を「わがまますぎる」と批判する声も少なくはない。
大学で勉強したいけれど、まだ母乳育児中。そこで赤ちゃんを連れて講義を受けていた30代の女子大学生が、停学処分を下されていたことを、『Derby Telegraph』などイギリスのメディアが伝えている。
■赤ちゃんを連れて大学へ
イギリスの大学で心理学を学ぶ女子大学生リア・フォスターさん(35)には、2歳とまだ赤ちゃんの子供が2人いる。下の子を母乳で育てているリアさんは、「授乳期だから」という理由で連れだって講義を受けることにした。
だが生まれて間がない赤ちゃんだけに、じっとしてくれず泣くこともある。そういうときはすぐに立ち上がり、赤ちゃんと一緒に講義室の外へ。そうやって他の学生に気を使っていたリアさんだったが、大学の職員に呼び出され会議への出席を命じられた。
■事情を説明し理解を求めたが…
命じられたとおり出席したところ、「学生たちからあなたの“子連れ受講”について苦情が寄せられている」と聞かされ、リアさんは驚いた。
そこでリアさんは「私が子連れで大学に通う唯一の理由は、母乳が必要な赤ちゃんがいるからです」「受講してはダメですか」と質問したが、はっきりした返事が得られなかったため、子連れ受講を続けた。
■停学処分を下され大ショック
11月に入ったころ、リアさんは大学から一通のメールを送られとても驚いた。「こちらからお話ししたにもかかわらず、その後も赤ちゃんを連れて講義を受けていると聞いています」と書かれていたからだ。
「会議の場で質問しても『ダメ』とは言われなかったのに…」と困惑しきりのリアさんに大学職員が電話をかけ、「あなたには停学処分が下されました」と厳しい事実を突きつけた。
■世間の反応は冷ややか
講義に出ることを許されず、とても不安な気持ちだというリアさん。大学側は、学生たちの学習環境を整える責任があると主張。リアさんと再び話し合い、一番良い選択肢を一緒に検討したうえで処分を解く予定だという。
この件についてリアさんに同情する声は少なく、インターネットには「わがまますぎる」「受講するなら赤ちゃんは託児所に預けてほしい」「大学は保育所じゃない」といった意見が多数書き込まれている。
リアさんは「同じ講義を受ける学生に直接文句を言われたことはない」と主張しているが、学校側に不満の声が寄せられた事実はしっかり受け止めるしかない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)