素直に嬉しいと感じる人は約3割 他人からの声掛けを不快に感じる人も…
褒めてもらえるのであれば誰からでもいい、というわけではないのかもしれない。
■知らない人に褒められると嬉しい?
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,686名を対象に実施した調査では、全体で35.1%の人が「自分を知っている人よりもよく知らない人に褒められたほうが嬉しいと感じる」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は38.9%、女性は31.5%という結果になっている。
■単純に嬉しかった
編集部が話を聞いた30代の女性は、「スーパーのレジで並んでいるときに、後ろの年配の女性に肌が綺麗だと褒められて、驚きました」と述べた。
その女性とは面識がなかったそうで、「全く知らない人だったし、本当にそう思ったから言ってくれたのかな…」と、単純に嬉しく感じたのだそう。
■ジロジロ見られているようで不快
しかし反対に、知らない人に褒めらるのは不快だという人もいる。30代の女性は「髪の毛が綺麗だと声を掛けられることが多いのですが、知らない人から声を掛けられるのが苦手で…」と語った。
素直に綺麗だと思って言ってくれているのはわかるが、知らない人からジロジロ見られている感覚をなんとも居心地悪く感じたそうだ。
■「アンソロンの不貞の法則」
社会心理学者のアンソロンが発表した「アンソロンの不貞の法則」によると、人は自分をよく知る親しい人に褒められるよりも、馴染みのない人からの褒め言葉のほうが嬉しいと感じることがあるという。
親しい人からの褒め言葉には身内贔屓のようなもの感じてしまうが、馴染みのない相手とはなんのシガラミもなく、純粋な称賛として素直に受け取れるということのようだ。
人により感じ方はそれぞれのようだが、知らない人からの称賛はなんの含みもなく受け取れるという感覚にはうなずける。いずれにせよ、褒められるというのは悪いことではない。称賛を素直に受け取り自信に繋げていくことができるのならば、それが一番良い形なのかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ゆきのすけ)
対象:全国10代~60代男女1,686名 (有効回答数)