記事に「あってはならない」誤表記 内川幸太郎ファンをおおいに沸かせる
Mリーグで活躍する“桜の王子”内川幸太郎。12日の対局を報じた記事でとあるハプニングが…。
甘いマスクと精確な打ち筋から「手順マエストロ」の異名を持ち、Mリーグで活躍する麻雀プロ・内川幸太郎。彼の試合結果をまとめた速報記事に「あってはならない誤表記」が見つかり、ネットで話題を呼んでいる。
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■「西」で待つか否か
麻雀プロたちによるチーム対抗戦「Mリーグ」。週4回、ABEMAで生配信され年々多くのファンを獲得しているが、今回の騒動が起きたのは12日のこと。
南1局、3着目で親番を迎えたKADOKAWAサクラナイツ所属・内川が、苦しい配牌ながらも必死に七対子(チートイツ)を狙い、見事に七対子、ドラ2のテンパイに持っていく。最後の待ち牌で「西」と「發」の選択となったが、熟考の末、内川は「西」を捨て「發」残しを選択。しかし無情にもその2巡後、「西」をもってきてアガり逃しとなってしまい、その後対戦相手の萩原聖人にアガられてしまったのだ。
■内川と「西」の因縁
じつは内川には「西」との深い因縁がある。遡ること2年半。2020年2月25日の対局で、Mリーグ史に残る「役満放銃」劇があった。
着順アップを狙う内川は、最終盤であるオーラスのハイテイで不要牌「西」を持ってきてしまう。約1分に及ぶ鬼気迫る大長考の末、次局への可能性を繋ぐため西を切るが、なんとそれは対戦相手・黒沢咲の四暗刻単騎(32000点)の待ち牌。黒沢のロン発声を聞きながら内川は目をつぶり、ガクッと肩を落としたのだった。
まさにハイレベルな頭脳戦の末に訪れたこのワンシーンは、麻雀ファンの間でも広く語り継がれる名シーンとなり、その後大和証券「CONNECTまいにち投信」のwebCMにも対局シーンがそのまま採用。熱き戦いを振り返り「内川はいつまでも落ち込まない」と前向きに笑顔を見せるストーリーに仕上がっており、再びMリーグファンを歓喜させた。
■報道側も意識し過ぎた!?
そんな過去を持つ内川。しかし再び悲劇が。
12日の対局結果を「またもや西にまつわる悲劇」と各ニュース媒体が報じる中、とある媒体が文中の氏名表記を「内川」ではなく「西川」としてしまう誤表記を起こしてしまったのだ。「西」の呪い…。
一番やってはいけない表記、しかしながらもちょっとだけ理解できる凡ミスに、ネットでは「酷いw」「思わず笑ってしまった」と、思わず笑いを禁じ得なかったという反響が次々上がっている。中には「記事の中で西川さんのことを内川さんって呼ぶのやめてよw」(原文ママ)と指摘を逆にしてしまう方も。わかる…わけるけどやっちゃだめなやつ!
■「さすが、もってる」
内川を研究し日々麻雀記事に目を通すMリーグ通ライター・tsu honoka@ぺやんぐさんは、今回の記事を発見した際、「西の呪いは記事の文字まで変えてしまうんだなあと、見つけた瞬間は膝から崩れおちました」と衝撃を受けたことを語る。
しかし、ファンとしては嬉しい側面もあったようで「もっている男、主人公体質などの代名詞通り、何かしらの物語を作る内川選手ですが、今回もさすが、もってるなあと思いました(笑)」と笑顔も。
この日はその後大逆転を決め1着。“桜の王子”とファンから愛される内川。呪いの解かれる日が、まもなく訪れるに違いない…!
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