和田アキ子、防衛費増額より保育士の待遇改善求める 園児虐待事件で思案
裾野市で起こった園児虐待事件で、和田アキ子は防衛費増額問題と絡めて保育士の待遇改善を訴える。
静岡県裾野市のこども園で起きた園児虐待事件に、歌手の和田アキ子が11日生放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)でコメント。対策として、保育士の待遇改善・給与アップを訴えかけた。
■保育士の労働環境に関する提起
番組は巨大パネルで今回の事件を特集するが、事件が事件だけに和田はいたたまれない様子で進行。街頭インタビューでも、悲痛な声や保育士・園への厳しい批判が上がっていく。
そんな中、映像中に「もちろん虐待はよくないけど、保育士さんたちが働く環境も整ってないのかなって」とする問題提起が出ると、和田はこれに言及し始めた。
■「『あなた特別なんですよ』っていうくらい…」
和田は「いろんな意見ありますけども、最後の2人目の方の(言っていた)いろんなそういう環境? 今、本当に保育士さんも少ないし、介護する方も少ないと言われてるじゃないですか?」と指摘。
「ああいう人たち、申し訳ないけど、好きでやって思った以上に労働が大変なときは、変な言い方ですけど、それをやるには『あなた特別なんですよ』っていうくらいの給料をあげるとかね」と続け、保育・介護の労働環境整備に思案を投げかけた。
■防衛費増額よりも…
和田はさらに、「他の人と違うんです、だからお願いしますね。幼い子の命も預けます、お年寄りの命も預けます。過酷ですけどよろしくお願いしますって」と、特別な職として給与を上げるべきだとの真意を説明。
その予算として国の補助を求め、「それこそね、防衛費。生意気ですけどね、4割も払うならこっちに(予算を)回したほうがいいんじゃないかと思う」と、話題になっている防衛費の増額よりも優先すべきだと主張した。
■1.5倍に増額される防衛費
防衛費をめぐっては、2027年度までの5年間で現在の1.5倍に相当する約43兆円に大幅増額する方針を岸田文雄首相が決定。これに伴い、27年度には4兆円の財源不足が見込まれ、穴埋めとしての増税が与党内で検討されている。
エッセンシャルワーカーの待遇改善はコロナ禍でも問題になったが、和田の思いは届くだろうか。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)