逮捕された息子の無罪を信じた母の執念 死亡した「被害者」の生存情報を入手
「あの子はやっていない」と信じた母親が必死に調べ、意外な展開に。
未成年を殺害した疑いで逮捕され、刑務所に送られてしまった男性。母親はそれでも男性を信じ、調査することに。その結果、被害者が元気に生きていることを突き止めた。インドで起こった事件に『The Daily Star』など海外メディアが注目し、経緯を伝えている。
■“殺害”された十代女性
2015年のこと、インドで女性が殺害されるという事件が発生。2月から行方不明になっていた娘（当時15）の帰りを待っていた父親が遺体を確認して「娘です」と主張し、「殺したのはヴィシュヌという名の男だ」などと警察に告げた。
これによって当局はヴィシュヌさんについて調べを進め、身柄を確保。ヴィシュヌさんは殺人罪で逮捕され、有罪判決を受けて刑務所に送られた。
■息子を信じた母親
当初から「あの子はやっていない、絶対に無罪だ」と信じていたヴィシュヌさんの母親は、事実を証明しようと決心。調べを進めているうちに、気になる話が漏れ伝わってきた。
死んだはずの女性について、「あの子なら生きていますよ」「結婚して2児の母になっているんです」という信じがたい情報が耳に入ったのだ。
■DNA鑑定で真相を明らかに…
母親はさっそく警察署に行き、ようやく入手した貴重な情報をすべて提供。これに驚いた捜査関係者は速やかに女性に会いに行き、出廷を命じた。
また女性がDNA鑑定を受けるよう手配を済ませたことも明かし、「その結果を分析した上で、さらに捜査を進めます」と今後の方針について公表している。
■深まる事件の謎
警察は、女性だけでなく両親のDNAサンプルも採取し、親子関係などを入念に調査する予定とのこと。父親が見たのは誰の遺体だったのか、またヴィシュヌさんと当事者たちの接点など、謎はまだ多く残っている。
このほど見つかったとされる女性については写真が公開されているが、氏名など個人情報は伏せられた。遺体の身元を再度調べあげて遺族に連絡する作業も含め、今後しばらくは当局も対応に追われそうだ。
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（文／Sirabee 編集部・マローン 小原）
