8割以上の人が悩まされている 苦い経験ほど忘れられないのはなぜなのか
忘れようと思っていても、寝る前などにふと思い出し沈んだ気持ちに…。
ふとした瞬間によみがえる失敗した瞬間や、恥ずかしかった思い出。嫌なことばかり頭に浮かんでしまうのはいったいなぜなのだろうか…。
■嫌だったことほどよく覚えている
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,686名を対象に実施した調査では、全体で79.2%の人が「うれしかったことよりも嫌だったことのほうがよく覚えている」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は79.4%、女性は79.1%という結果になっている。
■失敗した嫌な気持ちだけが残っている
編集部が話を聞いた30代の女性は、「仕事でミスをしてしまい冷や汗をかいたことがあって、でも、その後の処理で挽回できたので吹っ切れたつもりだったのですが…」と述べた。
結果うまくまとまり、社内でも大きな問題にはならなかったそうだが、「ふとした拍子に、ミスした内容だけが頭に浮かんで、ドキドキしてしまうことがあるんです」と、最終的に仕事はうまくいったのに、失敗した瞬間の嫌な気持ちだけが心に残ってしまっているという。
■気になると眠れなくなってしまう
もともと気になることがあると考えすぎてしまうという60代の女性は、「夜布団に入ると、人に言われて気になったことや嫌だった言葉を思い出して、悶々とすることがあります」と語った。
「ただでさえ浅い眠りが、気になるとさらに眠れない状態になってしまって…」と、なんとか眠ろうと、ラジオを聞いたり、好きな音楽を聞いたりすることで気を紛らわせているという。
■笑顔を浮かべて深呼吸
嫌な記憶ばかりが頭に浮かぶようなときには笑顔を浮かべてみてほしいと、ある精神科医は勧めている。無理にでも笑顔を作ることで、リラックス作用のある脳波「アルファ波」があらわれ、気持ちを落ち着けてくれるという。深呼吸をして緊張をほぐしてみても良いようだ。
また、好きなことや楽しいことを考えることで、悪い結果ばかりではないと思えるようになり、ネガティブな思考だけにとらわれなくなってくると同精神科医は勧めている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ゆきのすけ)
対象:全国10代~60代男女1,686名 (有効回答数)