忘年会で女性社員が味わった「地獄」、その実情にショック… 若者から怒りの声
忘年会シーズンを迎えたが、若手社員の中には「この世から滅びてほしい」と話す人もいて…。
「忘年会行きたくない」「速攻で欠席にした」──。12月に入り忘年会シーズンが到来したが、ネット上では否定的な意見が多数見受けられる。
ここ数年、若者の酒離れが囁かれ、「若手社員=飲み会嫌い」と一括りにされがち。実際のところ、職場の忘年会についてどう思っているのだろうか。若手社員4人に話を聞いてみると…。
■約8割が「嫌い」と回答
コロナ禍になって2年経ち、今年は小規模ながら忘年会を実施する会社も多い。会社やアルバイト、パート先で行われる忘年会に対してどんなイメージを持っているのだろうか。Sirabee編集部は、全国10~60代の男女600名に忘年会は好きか、嫌いか調査を実施した。
結果は全体の78.1%が「嫌い」と回答し、約8割の人がマイナスのイメージを持っていることが判明。その中でも、主に20~30代は「若者=飲み会嫌い」と思われがちだが、実際のところ職場の飲み会をどう思っているのだろうか。
都内の会社で働く20~30代の若手社員4名に、匿名を条件に話を聞いた。
■肯定的な意見も
今年入社6年目になる30代女性のAさんは、会社の忘年会は好きだと話す。「私の部署は女性が8割ということもあって、雰囲気も女子会という感じです。子供がいる社員も多いので、夜遅くまでやらず早めの解散になることが多いです。二次会は好きな人同士で行く感じですが、そこで変に場が荒れたという話は聞いたことがありません。仕事の愚痴からアニメや漫画など趣味の話、恋バナまでして盛り上がりますよ。今年は少人数でやりますが、ずっとコロナで開催できなかったので楽しみです」(Aさん)。
入社3年目の20代男性Bさんは、本格的な忘年会は今年初だという。
「僕はコロナ禍に入社したので、今まで忘年会といっても会社の同期や年の近い先輩と数人で軽く飲む程度でした。仕事だけだと年齢が離れた上司とはなかなか話す機会がないので、今年は色々な先輩と話したいですね」(Bさん)。
社会人になって実質初めてとなる忘年会に期待を膨らませているようだ。
■若手社員から”悲鳴”も…
一方、”忘年会”というワードを聞いただけで表情を曇らせるのは入社5年目で20代男性のCさん。Cさんは会社の飲み会にいい印象を持っていないと話す。
「正直、嫌な思い出ばかりです。一次会が終わって二次会は自由参加だったので帰ろうとしたら、悪酔いした上司に『お前、そんな付き合い悪いようじゃやっていけないぞ』と言われ、強引に次のお店に連れて行かれました。その席では、『あの時お前はここがダメだった』『俺が若い頃は~』と説教・自慢話のオンパレード。おまけにグラスが空いたらお酌もしなければなりません。こんな飲み会に深夜まで付き合わされるんです。忘年会なんてこの世から滅びてほしいです」(Cさん)。
入社6年目で30代女性のDさんは、忘年会で”地獄”を見たと怒りをにじませる。「飲み会といっても、若手からすれば仕事の延長線です。幹事でお店を決めないといけないし、上司の自慢話にも付き合わないといけません。私の職場は男社会なので、『最近、彼氏としたの?』など下ネタも言われますし、二次会でカラオケに行った時にどさくさ紛れに足を触られたこともあります。今年もコロナで忘年会はやらないことになっていますが、これを機に永久追放してほしいです」(Dさん)。
■「若者の酒離れ」に苦言も…
前出のCさんは、”若者の酒離れ”と一括りにされることに対して苦言を呈す。
「別に飲み会が嫌いなわけじゃないですし、楽しければ喜んで参加しますよ。でも、一部の人のせいで嫌な気分になってしまうんです。仕事の説教であれば業務時間内にしてほしい。せっかくの飲み会なのに、どうして楽しくおしゃべりできないんですかね?」(前出・Cさん)。
そもそも、忘年会とは文字通り、一年の苦しかったことや嫌なことを忘れて楽しく食事したり、お酒を飲む場だったはず。相手が不愉快になる言動は控えて、お互いを労う場になればいいのだが…。
・合わせて読みたい→“職場の忘年会”に悲鳴をあげる人々… 「一生やらなくていい」の声も
(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)
対象:全国10代~60代男女600名(有効回答数)