Aマッソ・加納愛子らピンで戦える能力 若手女芸人達の台頭に期待できる理由
Aマッソ・加納愛子、ヒコロヒー、ゆりやん、福田麻貴、ラランド・サーヤら若手女芸人について考察。
■もっと前から売れてるゆりやん
また、もっと前から売れていた女芸人を忘れてはいけない。「The W」と『R-1グランプリ』(フジテレビ系)の2冠で、霜降り明星と戦友感もあるゆりやんレトリィバァは、これ以上の説明はいらないほど。ビジュアル性でいえば、その武器はコミカル性といえるだろう。
ただし、ゆりやんのMCイメージはほとんどない。また加納に似て、テクニカルな大技系でもある部分は理解されにくい面もあるだろう。とはいえ、確かなゆりやんの天才性にはそうした常識を覆す期待がかけられる。
■『トゲトゲTV』
若手の中ではベテランらしき研鑽力で、ツッコミの総合力を絶賛強化中の3時のヒロイン・福田麻貴。個人事務所『株式会社レモンジャム』を起ち上げ、プロデュース力が物を言うラランド・サーヤ。
彼女らもいずれ劣らぬ女芸人たちだ。2人は加納とともに、『トゲトゲTV』(テレビ朝日系)でお笑い界に攻勢をかける。
多くの若手女芸人の台頭の中で、今期待がかけられているのが既述の彼女らであり、また「トゲトゲ」の3人であり、今まさに注目なのが加納ともいえるだろう。
■ピンで活躍できる加納たち
加納は若手では最年長クラスでありながらも、最近になって売れてきた女芸人。加納は若手では比較的遅咲きとも言えるわけだが、フワちゃんを代表に非常に慕われてもいる。
また加納は、早くもピンで使われがちだ。話題の若手女芸人は、いずれもピンで活躍。女芸人は男性芸人と違って「漫才コンビが主流」という文化が興っていないのは、むしろ面白い特徴である。「The W」の効用だろう。
10日の「The W」では、今年もAマッソが決勝に進出。そろそろAマッソが優勝か、あるいは『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の決勝にも進出したヨネダ2000らが伏兵となるのか。いずれにせよ満足度の高い「The W」が期待される。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)