作曲家いずみたくさんの素顔に迫る 『武田鉄矢の昭和は輝いていた』3時間SP

9日よる7時放送の『武田鉄矢の昭和は輝いていた』では、佐良直美と今陽子が自身のヒット曲への想いを語る。

武田鉄矢の昭和は輝いていた 没後30年 作曲家いずみたく3時間スペシャル~ヒット曲で綴る情熱の音楽人生~

9日よる7時から放送される『武田鉄矢の昭和は輝いていた 没後30年 作曲家いずみたく3時間スペシャル~ヒット曲で綴る情熱の音楽人生~』(BSテレ東)。作曲家・いずみたくさんの類まれなる才能と素顔に迫る。


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■スタンダードソングの巨匠

いずみさんが生涯で残した作品の数は、歌謡曲だけでなく、ミュージカルやCMソングまでおよそ15,000曲にものぼる。シンプルかつ美しいメロディー。スタンダードソングの巨匠と呼ばれる所以は一体どこから来たのか。

同番組の司会は、武田鉄矢と繁田美貴アナウンサーが務める。スタジオゲストには、これまでほとんどテレビ出演をして来なかった佐良直美、いずみの素顔を知る今陽子、唯一の門下生でもある作・編曲家の近藤浩章氏が出演する。佐良と今が語る、自身のヒット曲への想いとは。

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■瞬く間にヒットメーカーに

母親の影響で宝塚歌劇に魅せられた幼少期、一方で軍人を夢見た愛国少年は敗戦の衝撃を経て、演劇青年に成長するが、やがて運命に導かれるように音楽の世界へ。

その才能が開花したのはCMソングがきっかけだった。そこから歌謡界の世界に飛び込むと、瞬く間にヒットメーカーになり、数々の名曲を世に送り出す。

そんなあまたの曲の中から「見上げてごらん夜の星を」「恋の季節」「世界は二人のために」「夜明けのスキャット」など珠玉のヒット曲を多数ピックアップし、類まれなる才能と素顔に迫る。


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■「先生の偉大さを再認識」

ゲストとして出演した3人からコメントが届いた。

佐良:たく先生に叱られたことは、1度もありませんが、1度厳しくご指導いただいたことがあります。ある日、過労のため、発熱してしまい、次の日も38℃以上の熱がありました。もう1日お休みをいただきたくて先生にお電話したところ、「体の形があるなら出て来なさい」。


今のようにコロナ等ない時代でしたし、パワハラなんて言葉もないころです。なんて非情な方だと思いましたが、それこそが、仕事に対する責任が、どんなに重いかと云うことを教えていただいたと、今でも感謝し、日々健康に気をつけ、毎日頑張っています。

今:いずみ先生に14歳でスカウトされ厳しいレッスンを積んで今年で芸能生活56年目に入りました。今年は先生がお亡くなりになって30年という節目でソングブックも出ましたし、没30年メモリアルコンサートもできました。


こうしてテレビで特番までやっていただき先生の偉大さを再認識させていただきました。1番の愛弟子としてこれからも いずみ作品を大切に長く歌い続けていける歌手として頑張っていきたいと思います。

近藤氏:恩師いずみとは、師の晩年の17年を1番傍で伴走して参りました。師の人生を、先輩の佐良さん、今さんと共に懐かしく振り返りながらの収録を終え、改めていずみに師事してきた自分を誇りに思いました。


62年の短くも激しい情熱に溢れた作曲家人生だった恩師いずみの知られざる想い出を記しておこうと思います。他局の番組の話で恐縮ですが、アニメ『それいけ! アンパンマン』(日本テレビ系)の挿入歌の中に「すすめアンパンマン号」(作詞やなせたかし・作曲いずみ・編曲近藤)という、とてもとても元気な歌があります。じつはこの歌がいずみ62年の作曲家人生最後の曲、所謂辞世の曲なのです。


5日後に息を引き取る病室で奥様に口述筆記で楽譜を書かせて、その楽譜を僕に託し楽譜の傍らには「近藤! めちゃくちゃ元気で勇ましい編曲を頼む」と書かれていました。底抜けに勇ましく元気一杯のこのいずみメロディは今も沢山の子供たちに歌い継がれています 。合掌


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■3時間、あっという間です

プロデューサーの橋本かおり氏からも、コメントが届いている。

橋本氏:62歳の若さで旅立ってから30年。いずみさんは、なんと15,000もの名曲を遺しました。番組には、いずみたく3人娘のうち、佐良さん、今さんも登場します。佐良さんは、歌もの番組へのご出演は久々とのことですが、いずみさん特集ということで、恩師とのレコーディング秘話など語って頂きました。


若いころのことはあまり覚えていないほど忙しかったというお2人。「世界は2人のために」や、「恋の季節」の裏話も明かされます。名曲「見上げてごらん夜の星を」は、情熱注いだミュージカルのテーマ曲。舞台が終わって観客が口ずさんで帰るのをみて、涙が滂沱のごとく流れたと語るいずみさんのトークも。


今お会いしたら、あのころとはまた違う話ができたのに…と偲ぶ佐良さんの言葉が印象的でした。3時間ヒット曲の数々、あっという間です。お楽しみに。

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(文/Sirabee 編集部・ほさかちよこ

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