散歩中の女性殺害事件が4年越しに解決 犯人の動機は「犬に吠えられ腹立った」
あまりにも軽々しい犯行の動機。警察や遺族をはじめ世間からも「許せない」と多くの批判が。
オーストラリアで4年ほど前、飼い犬の散歩中だった女性が犬を残したまま姿を消し、のちに遺体となって発見されるという事件が発生していた。
その犯人がやっと逮捕されたことを、オーストラリアのみならず『The Sun』『DAILY NATION TODAY』など欧米のメディアも報じている。
■ビーチの砂浜で発見された遺体
被害者はクイーンズランド州に住んでいたトヤ・コーディングリーさん(享年24)。2018年10月、トヤさんはケアンズにも近いワンゲッティ・ビーチを飼い犬と散歩中、突然姿を消した。
そして翌日、ビーチの砂浜に埋められたトヤさんの遺体を彼女の父親が発見。犬は付近の柵にくくり付けられ無事だった。
■犬が男に吠える姿
近辺に設置された防犯カメラは、トヤさんの犬がある男に激しく吠えかかっている様子を捉えていた。警察はその映像を分析した結果、男をラジュウィンダー・シン(38)と特定。インド出身で看護師をしていることもわかった。
トヤさんは行方が分からなくなっており、警察はこの男に何らかの関係があるとみて捜査を続けていた。
■すでに母国へ逃亡
シン容疑者の家族に聞き取りを行ったところ、その日に妻と激しい口論をし、果物ナイフを手に自宅を飛び出して、そのまま帰っていないことがわかった。
警察が行方を追うと、遺体が発見された数時間後にインドへ向け出国していたことが判明。妻と3人の子供は何も知らされていなかった。警察はその後、この男に約9,400万円という驚くほど高額の報奨金をかけ、国際的な指名手配犯として捜査を続けていた。
■4年越しの犯人逮捕
そんななかで先月、インドのある病院から警察に「同姓同名の男性がうちの病院を予約した」との情報が入った。シン容疑者本人であることが確認され、10月25日になんと4年越しに犯人逮捕へとこぎつけたという。
これを受け、トヤさんの遺族は声明を発表。「ようやく事件の終わりが見え、安堵しています。この瞬間をずっと待っていました」と述べた。なお、シン容疑者は犯行動機について「犬が自分に吠えてきたので、腹が立ち女性を殺した」と供述しているという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)