同棲して間もなく彼女が子宮頸がんに… 闘病生活を支えた彼氏の愛と勇気
マッチングアプリで出会い、丁寧に交際を続けるカップルに生まれた真の愛情と絆。
「出会いのチャンスがない。結婚相手をマッチングアプリで探すことにためらいはない」と語る男女が近年急増している。実際に会ってみて、あまり魅かれなければ早めに切り上げるという単純さも人気の秘密だろう。
そんななかでイギリスのあるカップルが困難な事態に陥ったが、手に手を携え、無事に乗り越えたことを『Metro』が報じている。
■マッチングアプリで出会う
たとえマッチングアプリで出会ったとしても、丁寧に交際を続けるカップルには真の愛情や絆が生まれる。そんな話題を提供してくれたのは、イギリス在住のケイシーさんとフェイさんの30代のカップルだ。
ふたりは「Bumble(バンブル)」というマッチングアプリで知り合い、『Two Truths and A Lie(2つの真実と1つの嘘)』というゲームを楽しみ、面白いGIFを送り合うなどして徐々に距離を縮めていった。
■彼女の体調に異変が…
当時フェイさんは、2年交際した元彼氏との別れで心に傷を負い、誰かと真剣に交際するのはまだ無理だと思っていた。だがケイシーさんとデートするようになると、すっかり彼に心を奪われている自分に気づいたという。
ところが交際スタートから1年半、同棲を始めてまだ間もない2020年1月上旬、フェイさんは下腹部の強い痛みと大量の出血で婦人科を受診。ステージ3の子宮頸がんが発覚し、リンパ節への転移で放射線療法と化学療法が必要だとわかった。
■「あと1年間の我慢」と医師
ケイシーさんはそんなフェイさんに「僕が君を守る」と約束。その日から料理、買い物、掃除、犬の散歩を担当し、面白いGIFを見つける度に彼女のスマートフォンに送り笑わせた。
さらに、フェイさんが「放射線治療で子供を持てなくなる」と不安を口にすると、「今は君の命が最優先だ」と言って励ました。
こうして各種の治療が効果を現し、ついにフェイさんの体からがんは消えたが、医師はふたりに免疫システムが回復するまで1年間かかることを説明。「当分は性交渉を我慢してください」と告げた。
■「彼に出会えて本当に幸運でした」
性交渉をもてないという現実に、ケイシーさんの我慢は限界を迎えるのではないかと、不安でたまらなかったフェイさん。だが、昨年のクリスマスにケイシーさんはオーダーメイドの指輪を購入し、フェイさんにプロポーズした。
フェイさんは「がんは最悪の経験でしたが、ケイシーがそばにいてくれて私は本当に幸運でした」「Bumbleがなかったら、面白いGIF を見つけてくれる人と出会えなかったら、頑張れなかったかもしれません」と話している。挙式は来年8月に予定しているそうだ。
・合わせて読みたい→秋野暢子、がん切除手術から一夜明け容態伝える 「ちょっとキツかったです」
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)