離陸寸前に搭乗客が「飛行機が違う」 気づかず通した空港スタッフに問題か
この男性は、危うく約200キロも離れた別の場所に向かうところだったという。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件以降、飛行機に搭乗する際のセキュリティチェックは、世界中で強化された。だが、それから20年以上が経過し、空港によってはスタッフたちの気の緩みが問題になっているという。
このほどイギリス人男性に起こった驚きの話題を、『The Sun』や『UK Daily News』が報じた。
■検査で手荷物が引っかかり…
イギリスのウェスト・ミッドランズ州・ウェスト・ブロムウィッチに住むマット・ホジェッツさん(56)は、10月下旬に友人とトルコへ2週間の旅行に出かけた。
休暇は終わり、TUIエアウェイズの航空機で帰国しようと、ふたりはトルコ西部のムーラ県にあるダラマン空港へ。ところがそこの手荷物検査場でマットさんの荷物が引っかかっり、友人とは搭乗口で落ち合うことになった。
■周囲の乗客に独特な訛りが
検査も無事に終わりマットさんは搭乗口へ向かったが、友人の姿はなかった。先に飛行機に乗り込んだのだと思い、搭乗券をスタッフに見せるとボーディングブリッジへと急いだ。
マットさんは周りの乗客たちが話す英語に独特のアクセントを感じ取り、違和感を覚えた。しかしあまり気にせず、機内の出入り口でキャビンアテンダントに搭乗券を見せると、指示された座席についた。
■別の目的地であることが判明
飛行機の出発準備が整った頃、隣に座る乗客と会話をしてみたマットさん。「旅行は楽しかったけれど、早くバーミンガムの自宅に戻りたい」と口にすると、笑いながら「ガトウィックじゃなくて?」と返された。
何となく話がかみ合わず不思議に感じていると、機長から「当機はこれからガトウィックに向け離陸します」というアナウンスが。それを聞いて仰天したマットさんは、思わず「飛行機が違う」と叫んでしまった。