有名TikTokerが81歳女性に2600万円をプレゼント 疲れ果てた姿に同情し…
心優しいTikTokerが、働き者の高齢女性をクラファンで支援。退職が決まり、世間も安堵した。
定年退職した後も、「疲れるけれど、経済的な事情で仕事を続けるしかない」と言う人が大変増えている。そんな高齢女性にこのたび起こった心温まるストーリーを、イギリスの『Daily Mail』や『Yahoo!』が報じている。
■疲れて座り込んだ女性を目撃
アメリカ・ニュージャージー州に住む人気TikTokerのひとり、デヴァン・ボナグラさん(19)。大手スーパーマーケットで携帯電話の販売員をしている彼は数日前、職場の休憩室に椅子に座ったまま疲労のため動けずにいる高齢の女性従業員を目撃した。
女性の名はノラ・カーペンターさん。御年81歳にもかかわらず、20年以上前から同じ職場で働いているという。
■会社の怒りを買う
デヴァンさんは、ノラさんの悲痛そうな姿を撮影し、「人生って、こんなにつらいものであってはならない」とTikTokに動画を公開。そして「この女性を退職させてあげたい」とクラウドファンディングを開設し、寄付金を募ることにした。
するとスーパーマーケットは世間から脅迫を受けるようになり、デヴァンさんに「動画とクラウドファンディングを削除してほしい。さもなければ警察に相談する」と言ってきた。デヴァンさんは「募金はやめない」と反論し、なんと会社から停職処分をくらってしまったという。
■「働く理由は住宅ローン」
一方、クラウドファンディングはかなり順調で、開設からわずか24時間で11万ドル(約1,500万円)が集まり、デヴァンさんは実際にノラさんに会いに行く動画を公開した。
心温まる世間からの寄付に感謝の気持ちを伝えたノラさんは、そのような高齢でも働く理由を「住宅ローンよ」と説明する。寄付金を差し引いてもまだ6万ドル(約830万円)ほど返さなければならず、時給2,300円で働く彼女には途方に暮れるほど莫大な額だった。
■最終的に2,600万円を調達
すると、その動画を見た人々からますます多くの寄付金がクラウドファンディングに集まり、最終的には1万3,500人から約18万7,000ドル(約2,600万円)を調達することに成功した。
「これでやっと退職できます。デヴァンさんと親切な皆さんには、本当に感謝しかありません」と笑顔を見せるノラさん。ただし、年内のクリスマスから年末にかけての忙しい時期は、自分も戦力となって職場に貢献したいとのこと。年が明けてから退職願を出す予定だそうだ。
・合わせて読みたい→19歳男性が76歳女性にプロポーズ 純愛を主張も世間は「お金目当てだろ」
(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)