22歳老犬がギネス世界記録に認定 長寿の秘訣は「良質な食事と獣医のケア」
犬の平均寿命は大型犬で10歳前後、小型犬で13~15歳とも言われているが…。
ペットも大切な家族の一員。飼い主としては、できる限り健康で長生きしてほしいと願うものだ。このたび、アメリカのある犬がギネス世界記録の「世界で最も長寿の犬」に認定され、世界の動物ファンを沸かせている。
イギリスの『Mirror』やアメリカの『NEW YORK POST』などが報じた。
■保護施設にいたジーノくん
このたび世界一の長寿犬としてに名を馳せたのは、アメリカ・カリフォルニア州のある家庭で飼育されているジーノくん。2000年9月24日にコロラド州で誕生したが、そのままある動物保護施設に預けられた。
そこに、当時コロラド大学ボルダー校の学生だったアレックス・ウォルフさん(40)が訪れ、ジーノくんを一目見て気に入り、引き取ったという。
■カリフォルニアでのびのびと活動
学生寮で暮らすアレックスさんとルームメイトにかわいがられ、元気いっぱいに育ったジーノくん。アレックスさんは卒業とともに、ジーノくんを連れて地元のカリフォルニア州に戻った。
そこからのジーノくんは、太陽が燦燦と降り注ぐ自宅の庭や広大なビーチを走り回り、海岸沿いのドライブを楽しんだりと毎日をのびのびと暮らし、今年9月にめでたく22歳の誕生日を迎え、このたびギネスブックの世界記録を塗り替えることに成功した。
■「秘訣は良質な食事と獣医のケア」
アレックスさんは長生きの秘訣について、メディアの取材には「バランスの取れた良質な食事と、優れた獣医による健康面でのケア、そして生きることを楽しむことです」と回答した。
現在、恋人のレベッカ・グレネルさんとともにジーノくんの世話をしているといい、「彼はみんなからたくさんの愛情を与えられて生きている。いつも僕のそばにいてくれて、あらゆる思い出を分かち合ってきた大切な存在です」と明かしている。
■動物の飼い方に懸念
小柄で老犬ながら、エネルギーいっぱいのジーノくんは「毎日みんなを笑顔にしてくれる」そうで、とても力強く、公園へ行っても小型犬より大型犬と遊ぼうとすることもあるという。
アレックスさんはジーノくんのこのたびの名誉をきっかけに、今後は「動物の命をもっと大切に」と世界に向けて呼びかける活動を行っていくつもりだ。
かわいいという感情だけで、安易に生き物を飼おうとする人が多いことを危惧しているとして、「ひとつの大切な命を生涯にわたり世話する、このことの責任を十分に理解してほしいです」と訴えている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)